バーにいる気分に浸れる書斎あり。ウイスキー愛好家がハウスメーカーで建てた家
バックバーの下には同じテイストの収納棚を造作
バックバーの下には、利便性を重視した造作の収納棚を設置しました。サイズは高さ850×奥行き470mm。立ったままでも座ったままでも使いやすく、快適に作業ができる絶妙な高さと奥行きです。 この棚は、カメラ防湿庫やプリンターを置くのにちょうどいい広さで、使用頻度の高い各種デバイスもしっかり収まるよう設計しました。見た目にもすっきりとしており、必要なものが手の届く範囲にあるので、作業効率も向上しました。 さらに、施主支給の薄型ミニ冷蔵庫が、ぴったりと収まる専用スペースも確保。ウイスキー用のチェイサーや、仕事の合間の飲み物を、手軽に手に取れるのでとても便利です。
コードが見えないようにコンセントは多めに設置
棚の上に配置する家電からコードが見えないよう、コンセントは多めに確保しました。収納棚や冷蔵庫の周り、机の下など、タコ足配線にならず、コードが見えない配置が可能になりました。 さらに、コンセントが目立たないように濃いグレーの色のパネルを採用。空間全体のデザインに溶け込んでいます。
壁紙でシックに大人な雰囲気に。天井は木目柄を採用
部屋全体の壁紙には、深みのあるダークネイビーを採用。大人で落ち着いた雰囲気にすることができました。 壁面が暗めなので圧迫感が出ないように、天井には明るめの木目の壁紙を採用。この木目の天井が、空間全体が重くなりすぎないよう、絶妙にバランスをとってくれています。採用してよかったポイントです。 また、床材にはバックバーや収納棚の質感に合わせたチークの挽板を選びました。全体的に統一感が出て気に入っています。
照明はバックバーの間接照明とダウンライト2つのみ
仕事中は集中でき、ゆっくりとリラックスできる時間も過ごせる照明を要望。部屋が明るくなりすぎないように、照明は最小限しかつけていません。 バックバーの間接照明とダウンライト2つのみです。ダウンライトは、作業用デスクと一人掛けソファを置く位置を計算して設置しました。
電動昇降デスクで腰の負担が軽減。長時間作業もラク
作業用デスクには電動昇降デスクを採用しました。高さを自由に調整でき、時には立って作業することも可能とすることで、長時間の作業でも腰の負担が軽減できます。 デスク天板はチークの無垢材を採用。サイズは奥行き700×幅1500mmです。これくらいの広さがあると、パソコンのディスプレイ、キーボード・マウス類を置いても、書き物ができる広さがあります。
残念なのは火災報知器やエアコンの悪目立ち
細部までこだわりを詰め込んだ空間ですが、残念に感じているポイントもあります。それは、どうしても色を統一できない部分があったこと。 たとえば、火災報知器やエアコンは白色のままなので、部屋の雰囲気から少し浮いてしまっているのです。 しかし、トータルでみて大満足な書斎となりました。時間をかけて、お気に入りのボトルを少しずつ増やしていき、いつか棚が満杯になる日を楽しみにしています。
木暮悠人