「100均グッズ」で暖房費を14,000円減らす節約技14 12月からガス・電気値上がり
「今年8月から追加で実施されてきた電気料金やガス料金の政府の補助は10月使用分で終了し、11月使用分からは、平均的な家庭で500~600円ほど値上がりします。 今年の冬は太平洋の一部の地域の海面水温が高くなるラニーニャ現象が発生し、例年以上の厳しい寒さが予想されています。節電&省エネの意識をワンランク高めていく必要があるでしょう」 【一覧あり】暖房費を14000円減らす100均グッズ そう語るのはファイナンシャルプランナーで消費生活アドバイザーの丸山晴美さん。 11月に使用し、12月に請求される電気料金は、電力大手10社すべてが値上げを決めている。ガス大手4社が行う値上げ分を加えると、光熱費が月々800円程度増えていくなか、厳しい冬を乗り切らなければならないようだーー。 「夏と比べて、冬は冷たくなった空気や水温を温める必要があるため、電気やガスのエネルギー消費量が多くなります。また夜が長くなり暖房や照明をつけている時間も増えるため光熱費が高くなる傾向に。買い替えを検討している場合は、省エネ性能の高いものにするのがいいでしょう。 しかし、節電の目的で買ったものが、今冬の光熱費の値上げ分を大きく超えてしまってはあまり意味がありません。私が実践しているのは100均グッズを利用して、ゲーム感覚で行う節電対策です」 丸山さんの冬の電気代は、なんと平均的な家庭の約6割、毎月5,000円ほどに抑えられているという。 それにしても100均グッズで対処できるのだろうか? 「100円ショップにはすでに暖房費節約グッズがそろっています。私は、100円ショップは節電のための素材屋さんという発想で、グッズを組み合わせたり、違う用途で使ったりするなどゲーム感覚で利用しています。 節電や省エネは根をつめてやっても長続きしません。節約は習慣化することが大事。楽しく行うことがポイントです」 ■効率アップのコツは“部屋を冷やさないこと” 今回は、そんな丸山さんから100均グッズの節約テクを教えてもらった。すぐに実践できるものを中心にまとめているので、ぜひ参考にしてほしい。 「エアコンを含む暖房の電力使用量は、家庭全体の電力使用量の約3割を占めています。まずはエアコンなどの暖房器具の使い方を工夫することが、節電への近道です。 暖房費の節約ポイントは“効率よく暖めて保温する”こと。そのためには、暖かい空気が室内から逃げないようにしたり、冷気の侵入を阻止したりすることがカギを握っています」 冬場は、室内の熱の58%が窓から逃げ出していく。100円ショップでも、窓に貼って断熱性を高めるシートや緩衝材にも使われるバブルシートが売られている。 「窓辺の冷気は、窓をつたって下降。カーテンと床のちょっとした隙間からも冷気が流れ込んできます。ここは断熱ボードでシャットアウトすること。さらに冷たい床に熱が奪われないよう、ホットカーペットやコタツの下に断熱シートを敷くと、少ないエネルギーでも暖かく感じます」 こうした“部屋を冷やさない”工夫により、暖房の設定温度を21度から20度へ下げると、エアコンでひと冬1,710円、ガスファンヒーターで同1,590円もおトクに。さらに、電気カーペットの設定温度を「中」から「低」に切り替えるだけで約6,000円、こたつを「低」にしておくだけで1,580円の節約に。床の冷気をカットするシートの効果は絶大だ。