世界で3番目、「キャプション by Hyatt なんば 大阪」開業。遊び心あふれる2タイプ167室を実際に見てきた
ハイアット ホテルズ コーポレーションは6月12日、世界で3番目、日本初進出となる「キャプション by Hyatt なんば 大阪」(大阪府大阪市中央区日本橋2-7-5)を開業した。 【画像】大阪市中央区日本橋に誕生した「キャプション by Hyatt なんば 大阪」 大阪ミナミの一大商業地帯「なんば」からほど近い、堺筋沿いに立地。地上11階、総客室数167室で、スタンダードルームとデラックスルームの2クラス、7タイプの客室を提供する。 いわゆるホテルの顔とも言える「ロビー」を持たず、代わりに「トークショップ」と呼ばれる宿泊客以外でも利用可能な飲食・イベント&コミュニティ施設をホテルの中核に据え、地元根ざしたホテル運営を目指すとしている。 ホテルの中核施設、「トークショップ」は地元と宿泊客がつながり会える場所をコンセプトにしたコミュニティスペースで、飲食だけでなく、さまざまなイベントで宿泊客をもてなす。 座席数は100席用意し、7時~23時間の営業となる。宿泊客以外でも利用することが可能で、ホテル近隣にある黒門市場に集まる食材や大阪の旬の食材を使ったカフェメニューを中心に、たこ焼きや串カツなどといった、大阪を代表するソウルフードも充実。アルコール類の提供もあり、営業時間内であれば、いつ訪れても新たな食体験を提供する。 また、体験型イベントも開催し、大阪千日前の老舗たこ焼き店「たこ焼き道楽わかな」の職人が伝授するたこ焼き作り体験「キャプションタコパ」や、千日前道具屋筋商店街で70年続く包丁店の職人によるワークショップなど、さまざまなイベントを企画している。イベントの詳細については、ホテルの公式Instagram(@captionbyhyattnambaosaka)で掲載を予定しているとのこと。 客室は前述のとおり、スタンダードルーム(20m2)161室とデラックスルーム(30m2)6室の2クラスで、スタンダードルームはクイーン、ツイン、シティビュー・クイーン、シティビュー・ツイン、アクセシブル・クイーンの5タイプ。デラックスルームにはデラックス・シティビュー・キングとデラックス・ツインの2タイプを用意する。 室内は、大阪を感じるアートがところどころにあしらわれ遊び心に満ちたもので、世界中で評価の高い京都生まれのアーティスト ZAnPon(ザンポン)氏が手がけている。 そのほか、24時間利用可能なフィットネスセンターやランドリーを備え、短期滞在はもちろん、長期滞在にも対応するホテルとなっている。 この「キャプション by Hyatt」はハイアットが展開するホテルブランドのなかでも最も新しいブランドで、2019年に発表し、2022年6月にアメリカはメンフィスで1号店を開業。2024年4月には中国上海で2号店を開業させて、「キャプション by Hyatt なんば」は世界3号店となる。数あるハイアットブランドのなかでも新しいコンセプトで、地域に密着したセレクトサービス型のライフスタイルホテルとして位置づけている。 今後は2025年に東京兜町に、時期未定ながらベトナムはホーチミン、オーストラリアのシドニーなどに展開を計画しているという。 開業に先立ち、あいさつに立った日本ハイアット 代表取締役の坂村政彦氏は「大阪という街は、江戸時代から商業や文化など多様な要素の中心として栄えた長い歴史をもっている。活気とエネルギーにあふれ、日本のなかでも特別。特になんばは日本屈指の繁華街。伝統文化とトレンドが混ざりあい、化学反応を起こす場所。ホテルが目指すブランドコンセプトがこの場所なら実現できると考え、この場所を選んだ。ここならではの体験を発見できるよう、居心地のよい空間になることを心から願っている」と語った。
トラベル Watch,竹信大悟
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