無名校からスターに! 一流に駆け上がった現役選手6人
宮﨑敏郎(横浜DeNAベイスターズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:172cm/85kg ・生年月日:1988年12月12日 ・経歴:厳木高 - 日本文理大 -セガサミー ・ドラフト:2012年ドラフト6位 佐賀県立厳木高出身の宮﨑敏郎。現在は、セ・リーグを代表するヒットメーカーとなっている。 厳木高では1年春からベンチ入りし、2年夏からはエース兼4番打者とチームの中心に。佐賀県大会を勝ち進むことはできなかったが、高校通算24本塁打を放つなど、好打者の片鱗を見せていた。 日本文理大に入学後は、野手に専念。首位打者2回、MVP3回、ベストナイン3回を受賞するなど結果を残し、大学卒業後は社会人野球のセガサミー入りを決断。 入社2年目の第83回都市対抗野球大会では、初戦で逆転満塁本塁打を記録。大舞台での活躍も評価され、2012年ドラフト6位で横浜DeNAベイスターズへの入団を果たした。 プロ1年目は、デビュー戦で本塁打を含む3安打猛打賞と鮮烈デビュー。翌年は5試合の出場にとどまったが、その後は徐々に成績を伸ばした。 2017年には初の規定打席に到達し、打率.323をマークして首位打者を獲得。翌年以降も広角に打てる技術を駆使し、昨季はキャリアハイとなる打率.326で2度目の首位打者に輝いた。 今シーズン、6年契約の3年目を迎える宮﨑。”生涯横浜”を宣言しているヒットメーカーの活躍は、チームの優勝に欠かせない。
岸孝之(東北楽天ゴールデンイーグルス)
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/77kg ・生年月日:1984年12月4日 ・経歴:名取北高 - 東北学院大 ・ドラフト:2006年 希望入団枠 プロ18年目を迎えるベテラン・岸孝之は、地元の宮城県立名取北高を出ている。 名取北高では2年夏からエースとなったが、同じ宮城県内の強豪・東北高に高井雄平(元ヤクルト)がいたことも相まって、注目度は高くなかった。しかし、3年夏の宮城県大会では、初戦で5回参考記録ながらノーヒットノーランを達成。能力の高さを見せていた。 高校卒業後は、東北学院大に進学。4年時には東北福祉大のリーグ戦35連覇を阻止し、18年ぶりの春季リーグ優勝に大きく貢献。ドラフト会議では、希望入団枠で西武ライオンズに入団し、プロ入りの切符を手にした。 ルーキーイヤーから11勝7敗、防御率3.40の成績を収めると、翌年にも12勝をマーク。2014年にはプロでもノーヒットノーランを達成し、最高勝率(.765)を獲得した。 その後、2016年オフにFA権を行使し、東北楽天ゴールデンイーグルスへと活躍の場を移すことに。 移籍初年度は2桁勝利を逃すも、翌年には11勝4敗、防御率2.72で最優秀防御率のタイトルを獲得した。それ以降はシーズン2桁勝利にこそ届いていないが、昨季はNPB史上51人目となる通算150勝を達成。また1つ、大きな記録を作った。 チーム最年長のベテランだが、今季も衰え知らずの投球で3年ぶりの規定投球回到達、2018年以来となる2桁勝利も視野に入れたい。