無名校からスターに! 一流に駆け上がった現役選手6人
中島宏之(中日ドラゴンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/90kg ・生年月日:1982年7月31日 ・経歴:伊丹北高 ・ドラフト:2000年ドラフト5位 メジャーリーグにも挑戦し、今季から中日ドラゴンズでプレーする中島宏之は、地元の県立高校から躍進した。 兵庫県立伊丹北高では1年時からレギュラーを獲得し、3年時には投手も務めた。甲子園には縁がなかったが、高校通算43本のアーチを描き、ドラフト5位で西武ライオンズからから指名を受けた。 プロ入り後3年間はファームが主戦場だったが、松井稼頭央のMLB移籍に伴い、2004年から正遊撃手に抜擢された。 2008年には打率.331、21本塁打、出塁率.410をマークして最高出塁率のタイトルに輝くと、翌年には最多安打(173本)と、2年連続の最高出塁率(.398)を獲得した。 2013年にはメジャー挑戦を決断したが、開幕前に負傷離脱。翌年も結果を残せず、2年間でメジャー昇格を果たせなかった中島は、2015年にオリックス・バファローズでNPBへ復帰した。 オリックスで4年間プレーしたのちに、2019年からは読売ジャイアンツでプレー。勝負強い打撃を武器に一定の成績は残したが、昨季はけがの影響もあって出場機会が減少。同年オフに戦力外通告を受け、中日へ移籍した。 通算1000打点まで残り「6」と迫っている中島。記録達成だけでなく、持ち前の勝負強さでチーム浮上のきっかけを作りたい。
石川歩(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:186cm/80kg ・生年月日:1988年4月11日 ・経歴:滑川高 - 中部大 - 東京ガス ・ドラフト:2013年ドラフト1位 一時は千葉ロッテマリーンズのエースとなった石川歩。投手タイトルを獲得したこともあるが、高校時代に目立った実績は残していない。 富山県立滑川高で3年夏にエースとしてチームを牽引したが、3回戦で敗退。中部大では4年春に最優秀防御率のタイトルに輝くと、その後は社会人野球の東京ガスへと進んだ。 入社後2年間は思うような結果を残せず、ドラフト指名漏れも経験。しかし、入社3年目に第84回都市対抗野球大会で大会優秀選手に選ばれるなど飛躍し、2013年ドラフト1位でロッテに入団した。 ルーキーイヤーから10勝を挙げて新人王を獲得すると、翌年にも12勝をマーク。さらに、2016年には14勝5敗、防御率2.16の好成績で最優秀防御率に輝くなど、チームの主戦格となった。 しかし、2017年は3勝11敗、防御率5.09と大きく成績を落とすと、その後もけがの影響を受けて苦しいシーズンが続いた。 昨季は自身初の一軍登板なしに終わり、同年10月に右肩のクリーニング手術を敢行。オフには育成契約へ移行することとなった。 復活に向け、リハビリを続ける石川。かつての輝きをもう一度取り戻せるのか、注目だ。
ベースボールチャンネル編集部