薪火×発酵から生まれる新たな本格和食! 日本料理の新時代を担う若手料理人の世界観に迫る
本田:楽しいっていいな。これまでつらいこととかなかったの?
國居:精神的に挫折していることは多いと思います。何となく一通りポジションをやって、一人前になったかなみたいなときに、フランスに行ったら、想像以上に食材も限られていて。そのとき、自分は言われたことだけをやっていたんだと痛感しました。「Maruta」ではメニューが週替わりで、料理を一人何品って割り振りがあって、自分も試作して提案したんですね。でも、イノベーティブな和食みたいになっちゃって、「Maruta」という店にそぐわない。和食しか作って来なかったから、引き出しが意外と少ないんです。毎週金曜日になるとお腹が痛くなっていましたね。でも、すごく鍛えてもらったなと思っています。 本田:制約や制限があって、自分の経験と違うことをやると、鍛えられて伸びるよね。いいステップアップをしてきているのかもね。 國居:今もそうですけど、常に何か課題が置かれている状況で仕事をしてきています。 本田:自分で考えなきゃいけない。 國居:それがすごくありがたいと思います。 本田:今日はおもしろかった。ありがとうございます。 國居:ありがとうございます。
SHIZEN
住所 : 東京都渋谷区渋谷3-6-18 荻津ビル 3F
撮影:長尾 真志 取材:本田直之、食べログマガジン 文:小田中雅子