【UFC】戦績以上に難敵! 1月19日に中村倫也と対戦するムイン・ガフロフ。2月9日に鶴屋怜と対戦するスチュワート・ニコルとは?
◆鶴屋怜はBJJ黒帯のアグレッシブファイター、地元豪州のニコルと対戦「次は絶対に一本かKOで勝つ」
また、2025年2月9日(日)に豪州シドニーのクドス・バンク・アリーナで開催される『UFC 312』にて、鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)のUFC2戦目が決定した。地元・豪州出身で、鶴屋と同じくUFC2戦目の柔術黒帯スチュワート・ニコルと対戦する。 ▼フライ級 5分3R 鶴屋 怜(THE BLACKBELT JAPAN)10勝0敗(UFC1勝0敗) スチュワート・ニコル(豪州)8勝1敗(UFC0勝1敗) 22歳の鶴屋は、MMA10勝0敗(4KO/4SUB)。鶴屋浩の次男で、高校時代にジュニアオリンピック2位のレスリング、柔術をバックボーンに2021年にプロデビュー。DEEPで3連勝後、2022年12月にPANCRASE3戦目でフライ級王者に。2023年5月から『ROAD TO UFCシーズン2』フライ級に参戦すると、ロナル・シアハーンに2R Vクロスアームロックで一本勝ち、8月の準決勝でマーク・クリマコに判定勝ち、2024年2月の決勝でジーニウシュイエに1R TKO勝ちで優勝。UFCとの契約を勝ち取った。 2024年6月の『UFC 303』ラスベガスT-Mobileアリーナ大会でUFCデビューすると、カルロス・ヘルナンデスに判定勝ち。完勝劇で無敗記録を更新している。 今回の試合決定に鶴屋は、UFC公式SNSで「2月9日シドニーで開催される『UFC 312』でスチュワート・ニコル選手と対戦することが決まりました。前回はしょっぱい試合で判定になってしまったんで、次は絶対に一本かKOで勝つので、応援よろしくお願いします」と、フィニッシュ勝利へ意気込みを語っている。 対する29歳のニコルは、MMA9戦8勝(4KO/3SUB)1敗の30歳。豪州北東ソロモン諸島出身で、豪州BROZ柔術で黒帯を巻いている。2018年6月のACBブリスベン大会でMMAデビュー。その後、XFCやBeatdownなど、地元プロモーションで8戦全勝、4連続フィニッシュ勝利をマーク。2024年3月には、日本で5連勝中だった北野一声を、ケージレスリングからバックマウントを奪い、初回パウンドアウト。UFCと契約した。 2024年8月の『UFC 305』豪州パース大会でUFCデビューし、体重超過のヘスス・アギラーに1Rギロチンチョークで一本負け。キャリア初の黒星を喫した。 鶴屋のUFCでの相手はいずれも同門の平良達郎と関わりのある選手だ。初戦のヘルナンデスは平良がUFC5戦目で2R TKO勝ちした相手。そして今回のニコルは、平良がUFC3戦目で1R 三角十字に極めたアギラーに、前戦で一本負けしている。 そのアギラーは平良戦後、3連勝中。陣営としては、実力者アギラーを通してニコルの実力を比較し、戦いも研究済みだろう。 サウスポー構えの鶴屋に対し、スイッチするものの基本はオーソのニコルは、右のインカーフも打ち、右のニータップも得意。 アギラー戦では、バッククリンチに対しキムラで切り返してすぐに得意のバックマウントを奪う動きも見せている。 ハーフに戻したアギラーの差した左腕を小手に巻いてのヒジ打ち、鉄槌やパウンドも得意とし(※XFCでも相手の脇差しに小手巻きで押さえ込み)、ポジショニングに長けている一方で、グラウンドで殴ることも好む。 また、アギラーが亀になると、すぐに背中に飛び乗るなど、バックポジションを得意とするため、グラウンドになった場合は、鶴屋としてはバック・トップの取り合いで上回れるか。 トップからの相手のスクランブルに小手巻きからのクルスフィックス、インバーテッドトライアングルでの頭に足をかけた横三角絞めでのパウンドなどでもフィニッシュしており、グラウンドMMAを得意とするニコルは、アギラー戦での結果以上に、難敵といえる。 グラップリングをベースに強気で圧力をかけるニコルのスタンドに、アギラーはカーフの打ち終わりを狙ってのパンチ、さらに自身の得意のギロチンをぶつけることで真っ向勝負で競り勝った。 果たして鶴屋は、強みが似ていて、よりグラウンド打撃で荒々しいニコルを相手に、どんな戦いを見せるか。注目のフライ級戦だ。