【陸上】ロス瑚花アディア、山﨑天心の城西勢が男女100mを制覇! 菊田響生が2冠 男子5000m鈴木琉胤が13分台/IH南関東
◇インターハイ南関東地区大会(6月14日~17日/東京・駒沢オリンピック公園競技場)2日目 インターハイ南関東大会優勝者一覧をチェック! 夏の福岡インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の2日目が行われ、女子100mをロス瑚花アディア(城西3東京)が制し、男子100mは山﨑天心(同)と所大空(同)が1、2位と、城西勢が男女制覇を遂げた。 女子100mはロスの強さが際立った。予選は11秒93(-2.1)、準決勝が11秒67(-0.7)の大会新。決勝は前年覇者の杉本心結(市船橋3)に0.25秒差をつけ、11秒77(-2.6)を繰り出した。「大会記録(11秒79)が一つ頭の中にあって、準決勝のリラックスした状態でこれを破れたことが、決勝にうまくつながりました」とロス。 自己ベストは昨年秋の11秒66。今季は東京都支部予選11秒71(+1.2)など好スタートを切ったが、5月の東京都大会以降は風の条件に恵まれないレースが続く。目標の11秒3~4台は向かい風に阻まれ、「まだ出さなくていいということなのかな」と苦笑する。 レース内容を見ると、今季はスタートが良く、一次加速の局面で早くも抜け出し、得意の後半でさらに突き放している。予選ではスタートで少し身体が起きてしまう従来の課題が出たが、山村貴彦先生のアドバイスをもとに準決勝以降は修正。ロスは「低い姿勢で出られることで向かい風に負けない走りになっています」とうなずく。 ロスを2走に配した4×100mリレーは45秒77で圧勝。東京都支部予選の46秒42、都大会の46秒60から、一気にタイムを引き上げた。「まだまだバトンは詰まっていて反省は多いですが、強い信頼関係で45秒台を出せました」と、こちらも全国の舞台へ視界良好だ。 男子100mはU18陸上3位など実績ある山﨑と、今季の伸びがすばらしい所による城西高ワン・ツーだ。混戦を抜け出し、向かい風1.0mの中で10秒55と10秒59をマークした。 10秒46を持つ山﨑は、昨季から一段とパワーアップして中盤からの伸びに磨きをかけている。所は都大会6位から主役の一角に躍り出た。1、2年時に伸び悩みながらも、地道な取り組みを続けた成果が最終学年で実り始めている。 全国では2014年・15年に東京高勢が100m男女アベック優勝しており、それに続く快挙達成を志す。 このほか、男子5000mでは鈴木琉胤(八千代松陰3千葉)が13分52秒28で快勝し、男子4×100mRは市船橋(千葉)40秒12で優勝。菊田響生(法政二3神奈川)が400mハードルを50秒56で制して400mとの2冠を飾った。女子400mハードルは加藤充悟(成田3千葉)が59秒78で優勝し、女子円盤投は大竹莉美子(東京3東京)が38m35でトップだった。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 ※記事内容の一部を修正いたしました。
奥村 崇/月刊陸上競技