「こうしなきゃ」と「どうせ」が、「不健康メンタル」を生み出す

「あぶら」を落とすスープの効果を知り、「よしやるぞ！」と気合いを入れられている方もいらっしゃるでしょう。でも、ちょっと待ってください！　予言しますが、その気合いは長続きせず、おそらくいつの間にかスープを飲まなくなってしまった……という方が続出します。「おいおいおい、超簡単なスープだから続けられるって触れ込みだったじゃないか！」そう思われる方もいらっしゃるかと思います。でも、続かないだろうと予言するには理由があります。それは、健康になるためのメンタルの持ち方（心がまえ）である「健康メンタル」が育ちきっていないからです。むしろ、「またうまくいかなかった……」という「不健康メンタル」さえ生み出しかねないのです。 でも大丈夫です。「健康メンタル」さえ手に入れれば、「あぶら」を落とすスープ習慣が続くどころか、ほかのやりたいことにも好影響を与えていきます。「不健康メンタル」を脱し、「健康メンタル」を育てるためのコツをお伝えしていきます。 まず、とにかく大切なことをお伝えします。それは、新しく何かを始めるとき、「まあ、いいか！」を合言葉にしてみてください。がんばり屋さんにはよくあるのですが、気合いを入れすぎて絶対毎日「あぶら」を落とすスープを続けるぞ！　と強く思ってしまいがちです。さらに、「あれもこれも」と、食生活を極端に正そうとしがちでもあります。しかし、次第に「こうしなきゃ」という思いが重くのしかかるようになってきます。お酒もたばこも、絶対にダメといわれると飲みたくなるし、吸いたくなりますよね。そして、決めごとを守れなかった罪悪感で「どうせ」という気持ちが生まれます。結局、禁酒や禁煙をあきらめる。これを繰り返してしまうのです。「絶対こうしなきゃ」という思いは、あなた自身の首を絞めていきます。「たまにはいいか」と、羽目を外すことがあってもいいと思います。むしろ、そのほうが健全とさえ思います。 私が患者さんに常々話しているのは、「食事はトータルで考えましょう」ということです。中には「あぶら」を落とすスープを1日飲み忘れただけで、落ちこんでしまう方もいらっしゃると思いますが、1日や数日単位で考えてしまうから、落ち込んだり、しんどくなってしまうのです。「1日くらい飲み忘れたところで大丈夫。また明日からがんばればいい」くらいの気持ちをもって始めてみてください。焦って、すぐに結果を求めようとするのも、「不健康メンタル」のもとです。