かつてはゴルファー狙い撃ちの“飲酒検問”も!? ゴルフ場でお酒を飲む人が減っているその他の理由
要因は「飲酒運転の厳罰化」以外も考えられる
古くから、ゴルフとお酒には切っても切れない関係があるとされ、コースが18ホールになった逸話の一つに「スコットランドの人がウイスキーを飲みながらプレーし、ちょうどお酒がなくなるのが18ホール目付近だったから」という話も存在します。 【写真】バレたら永久追放!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です 日本ではハーフターンでビールを飲む人も多く、自宅や居酒屋で飲むビールとは違った美味しさを感じる人もいるかもしれません。 しかし、最近はさまざまな要因から、生活の中でのお酒の立ち位置も変わってきています。では、ゴルフ場でお酒を飲む人は減っているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「もちろん、現在でもゴルフ場でお酒を飲む人は多いですし、ゴルフをプレーするのと同じくらい楽しみにしている人もいるはずです。しかし、以前と比べると相対的にお酒がオーダーされる回数や飲む量は、減ってきていると思われます」 「その理由はいくつか考えられますが、まずは『飲酒運転の厳罰化』が大きかったのは確かでしょう。今から30~40年ほど前まで飲酒運転はそこまで取り沙汰される機会はありませんでしたが、飲酒によって引き起こされた交通事故が頻発して社会問題となってからは、酒気帯び運転の基準値が下げられるなどしてかなり厳罰化されました。それに伴ってドライバーたちの意識も変わっていった結果、ゴルフ場でお酒を飲む人も減ったのではないでしょうか」 今では見る機会も減っていますが、昔は週末の風物詩として、ゴルフ場が密集する東名高速や常磐道の上り出入り口付近で飲酒の検問が張られていました。週末やゴルフ場の多い地域、上り方面の出入り口付近といった要素を考えると、ゴルファーを狙い撃ちする取り締まりであった可能性はかなり高いと言えるでしょう。ちなみに、ゴルファーのごく一部には、検問が張られやすい場所を回避し、周りにも情報を共有する人もいたそうです。