かつてはゴルファー狙い撃ちの“飲酒検問”も!? ゴルフ場でお酒を飲む人が減っているその他の理由
お酒に対する考え方の変化も関わっている?
ほかにも、飯島氏は「世代でのお酒に対する価値観の違いも関係しているのではないか」と推測します。 「昔は、暑い中ラウンドした後にハーフターンで飲むお酒を、一種の快感と捉える人も多くいました。しかし、現在は若い世代を中心にアルコール離れが進んでおり、そもそも日常的にお酒を飲まない人も珍しくなくなっています。また、ゴルフ場が用意しているアルコールメニューは、通常価格よりも高いというのも特徴的です」 「最近では、コロナ禍をきっかけに若いゴルファーがゴルフ場に訪れる機会も多くなったと言われていますが、『普段からお酒を飲む習慣がない』『金銭的にももったいない』という2つの側面からも、相対的にゴルフ場でお酒を飲む人が減っている要因として考えられると思います」 「次に、『ビールを飲むには暑すぎる気候になった』というのも、理由のひとつに挙げられると思います。アルコールを摂取すると利尿作用が促進されたり、時には頭がクラクラするような感覚になったりします。そこに最近の酷暑が加わると、脱水症状がひどくなって危険な状態にも陥りやすくなるので、美味しさよりもリスクの方が頭をよぎるようになっているのかもしれません」 一方で、ゴルフ場側としてはお酒をオーダーしてもらえると、収益アップにつながるという側面もあります。しかし、飲酒運転や酒気帯び運転の撲滅に加え、アルコールの大量摂取による危険性からゴルファーを守るといった意味合いでも、積極的にアルコール類を勧めることはないでしょう。 最近は、ハーフターンであってもお酒を控えるようにしたり、ノンアルコール飲料に切り替えたりしている人も増えました。もはや当然ですが、もしもお酒を飲むのであれば、ハンドルキーパーを確保するか、公共交通機関で行くべきでしょう。
ピーコックブルー