不動産会社の経営者が教える! 知らないと損する「物件退去時のNG行動」
NG2 ライフラインの解約を忘れる
退去時に忘れてはいけないもののひとつに、電気・ガス・水道・インターネットなどのライフラインを使用停止にする解約手続きがあります。 解約手続きをしないままでいると、引っ越しを済ませた後も利用料金が発生し、損してしまいます。 実際、前入居者が解約を忘れ、見ず知らずの人(現入居者)の公共料金を半年に渡って払い続けていた…という事例もあるのです。 その場合、支払い義務があるのは現入居者ではなく、契約者本人(前入居者)となります。そうならないためにも、解約手続きを忘れないようにしてください。 解約方法は、電気・ガス・インターネットは各会社へ、水道は管轄の水道局へ、それぞれインターネットか電話で連絡すればOK。 1か月前から手続き可能なので、引っ越し日が決まり次第、早めに申し込んでおきましょう。
NG3 粗大ごみの申し込みを計画的に行わなかった
引越しにあわせ、不用品を粗大ごみとして処分したいと考えるかたは多いと思います。 粗大ごみは市区町村に収集を申し込み、手数料を支払った上で、収集日に家の前などに出しておくのが一般的です。 ところが計画的に申し込みを行わないと、引っ越し当日までに処分が完了しないという事態になりかねません。 というのも、通常はおおよそ2週間程度で収集してもらえますが、引っ越しシーズンなど繁忙期には、1か月以上かかることがあるのです。 また収集車に積み込める量とサイズに限りがあるため、一気には依頼できず、数日に分けなければ申し込めないといった場合も。 なお、「トラックの荷台に積めるだけ積んで○○円」といった民間業者も存在しますが、荷台に積める高さや重量には上限があるため、全部積めなかったり、料金が明朗会計でなかったりする可能性もあります。 「粗大ごみより高くついた…」「高額請求された…」といったトラブルを回避するためにも、計画的に粗大ごみの申し込み手続きを行っていただきたいです。
<教えてくれた人> 石岡茜さん。2013年に「女性のための不動産会社を作りたい」と、東京・学芸大学に「ことり不動産」を設立。女性ならではの細やかな視点と「幸せな家選び」をモットーに、物件選びをサポートしている。宅地建物取引士。著書に『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)がある。現在、TV CMを放送中。YouTube「ことり不動産TV CM」でも視聴可能。 取材、文・髙倉ゆこ ©rezor/Adobe Stock
取材、文・髙倉ゆこ