台湾の「衝撃トイレ事情」。古い施設ではペーパーが“男女共用”、入り口で取ってから個室に入る!?
◆ウォシュレットの普及率
台湾でウォシュレットが使えるのは、台北の高級日系ホテルや高級レストランなどのみです。このような施設ではTOTOやリクシルなど、日本のトイレが中心であるため、使い方や使い心地は日本と全く同じです。 それ以外の場所ではウォシュレットを見ることはほとんどないので、台湾人のなかには、日本旅行中にウォシュレットを使用して感激する人も。旅行中にホームセンターで購入して、そのまま台湾に持ち帰り、自宅トイレに取り付ける強者もいます。
◆古いタイプのトイレもまだまだある
ここ数年で日本と同じような新しいトイレが増えた台湾ですが、少し古いビルなどに行けば、上にタンクがあり、ひもを引いて流す昔ながらのトイレが残っています。こうしたトイレは水圧が低いので、2回くらい流さないといけない場合も。 また、個室内にはトイレットペーパーが備え付けられておらず、入り口にある共有型のペーパーホルダーから必要な分だけ巻き取り、それを持って個室に入るスタイルのトイレも多いです。個室で用を足してから「紙がない~!」とならないように、トイレの入り口付近に注目しておく必要があります。 さらに、田舎の駅や観光地などでは、トイレットペーパー自体が備え付けられていないところも。そのため、郊外に行くときは特に、ポケットティッシュやウェットティッシュを携帯する必要があります。 現地在住の台湾人のなかには、家を新築したり、リフォームしたりする際に日本のトイレを選ぶ人が増えています。ウォシュレットや暖房便座が備わっているのはもちろん、清掃のしやすさを理由に挙げている人も少なくありません。家庭のトイレも公衆トイレも、今後日本製のものがさらに増えてくることが予想されます。 この記事の筆者:小林 小玉 プロフィール 台湾在住のライター、翻訳家。オーストラリア留学で培った英語力を生かし、大手百貨店や外資系企業でインフォメーション業務に携わったのち、出版業界に転職。旅行ガイドブックを中心に取材、執筆を続け、中国語留学を経て台湾に移住。2022年から通訳、翻訳家、コーディネーターとしても活動している。
小林 小玉