台湾の「衝撃トイレ事情」。古い施設ではペーパーが“男女共用”、入り口で取ってから個室に入る!?
台湾で長く暮らしていると、ここ数年で「トイレが大きく進化した」と感じます。10年以上前は、紙を流すことができないようなトイレが大半でしたが、現在はそうでもない上に、ダイソンなどの最新のハンドドライヤーが備え付けられているところも。今の台湾のトイレ事情を、現地在住の筆者が解説します。 【写真を見る】台湾にある「公衆トイレの個室」
◆ペーパーがつまりやすく流せない、は本当?
冒頭で解説したように、都市部の駅や商業施設などでは、紙を流せるトイレがほとんどです。そもそもトイレットペーパー自体、水に溶けるようになっているものが大半なので、これらの場所では安心して流すことができます。 それなのに、紙を捨てるゴミ箱も置いてあるのが台湾のトイレ。長年の習慣から、紙を流すのをためらう人もいるため、ゴミ箱も用意されているのです。
◆ペーパーを流してはいけないトイレ、流してほしいトイレ
とはいっても、街の食堂のトイレには「衛生紙請勿丟入馬桶(ペーパーは絶対に便器に流さないで下さい)」という張り紙がしてあることが多々あります。そのほかにも、「請將衛生紙拉圾桶(ペーパーはゴミ箱に捨ててください)」と表記されているところも。このような場所では、主に水道管が細いという理由で、つまってしまうことがあるため、水に溶けるペーパーでも流すことはできません。 一方、大きなデパートや有名レストランでは日本のトイレが採用され、「請將衛生紙投入丟馬桶(ペーパーは便器に流してください)」と書かれているのを目にします。新しい建物では水道管も太いため、つまる心配はありません。衛生面からもトイレに流すことが推奨されています。
◆トイレはあるけれど貸し出していない場所も
台湾では、日本と同じように、デパートなどの商業施設、大きな公園や駅などで公衆トイレを使用できます。ですが注意点が1つ。ほとんどのコンビニではトイレを貸してくれません。たまにトイレ使用可能マークの付いているコンビニも見かけますが、ごくまれなこと。マークがあっても、衛生面などさまざまな影響を考慮して、実際は貸し出していない、ということもよくあります。
◆観光ではトイレマップAPPが便利
コンビニのトイレが使用できないと、その他の公衆トイレを探さなければなりません。観光などの限られた時間でトイレを探してあちこち歩き回りたくない人は、『洗手間地圖』などのトイレマップをインストールしておくと、近くの公衆トイレが表示されるので便利です。 この手のアプリは、子連れ旅行にもおすすめです。小さな子どもは急にトイレに行きたくなりがちな上、がまんするのも難しいですからね。