アロンソの400戦出走を記念して、アストンマーティンがシミュレーターを共同開発。F1マシンの物理的な感覚を再現
アストンマーティンは、レースに深い情熱を持ち、その情熱と同じくらい多くの予算を持つ熱狂的なファンのために設計された、画期的なF1シミュレーターを発表した。 【写真】2024年F1第20戦メキシコシティGP 400戦目のグランプリを迎えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) 『Memento Exclusives』社と共同で開発されたこの新しいモーションシミュレーターは、フェルナンド・アロンソの400レース出走の節目を記念するもので、2度の世界チャンピオンに輝いたアロンソが、AMR24のコクピットに乗り込むのと同じくらい本物らしいF1体験を提供するという。 アストンマーティンの象徴的なレーシンググリーンによる洗練されたデザインのシミュレーターは、コーナリングやコースでの走行の感覚に至るまで、あらゆる細部を追求するファンのために作られている。アストンマーティンのエンジニアと協力して微調整が施され、単なる視覚的なレプリカではなく、F1マシンの物理的感覚を再現するように設計されたハイテクシステムが搭載されている。 各シミュレーターは、高度な触覚アクチュエーター、フロントピボット構成、モーションフィードバックを備えており、ドライバーの動きにリアルタイムで反応し、実際のレースサーキットのGフォースとバンプをシミュレートするように構築されている。 アストンマーティンのライセンスおよび商品部門責任者であるマット・チャプマンは、この新しい事業の背後にある動機を説明した。 「これは当社のパートナーであるMemento Exclusives社との非常にエキサイティングなコラボレーションであり、シムレーサー、コレクター、そして当社のファンに対し、F1の世界を現実のとして届けるものだ」 「モーションシミュレーターの外観と操作感により、没入感のある体験が可能だ。また、動きの追加により、我々が共同で開発してきた以前のシミュレーターがさらに強化された」 独占技術の場合によくあることだが、リアリズムを実現するには高額な費用がかかる。エントリーレベルのモデルは8万6000ユーロ(約1414万円)からで、洗練されたフロントウイングを備えた美観を求める顧客向けの価格は11万1000ユーロ(約1825万円)に上がる。コースのねじれや揺れを再現するフルモーションリギングのセットアップが欲しい場合は、なんと12万3000ユーロ(約2022万円)だ。 小さな家、あるいは高級スポーツカーほどの値段を支払ってもよいと思っている人にとって、アストンマーティンF1シミュレーターは、F1ファンへの最高の贈り物だ。しかし残りの私たちは、ソファから応援するだけしかできないかもしれない。 [オートスポーツweb 2024年11月15日]