虎のソナタ 総じてカッコいい虎のおまわりさん 実績ないと巡ってこない大役…来年は誰?
昔から、12月1日と1月10日は「おまわりさん」の格好をした阪神選手があちこちに出没する。12月は「年末特別警戒」が主目的で、1月は「110番の日」にちなんで。 普段はユニホーム姿しか見ない選手が突如、ビシッと警官スタイルになって敬礼すると、これが総じてカッコいいのだ。似合わなかった選手は記憶にない。ただし、そこそこの実績がないと、大役は巡ってこない。 ふんするほうも、意外に乗り気になる。子供の頃に「大きくなったらおまわりさんになる」と答えた経験のあるタテジマ選手は相当数いるはずだから。 日本ハム監督・新庄剛志はタテジマ時代に、一日警察署長が大好きだった。うれしそうに白バイにまたがって「どうっ?! 虎のおまわりさん!! 似合ってる?」とポーズを取り、警察上層部の方に「来年もやらせてください」とリクエスト。念願叶って?2年続けて「虎のおまわりさん」を演じていた。 昨日も阪神甲子園駅前に登場した小幡の、見事なまでに似合っていることいったら…。道行く人が思わず歩を止めていた。 大阪・旭警察署に登場したのは、かつてないほど貫禄十分の「虎のおまわりさん」。阪神タイガースWomenの木戸監督。1985年日本一に輝いたときの正捕手だ。 「一日署長は初めての体験や。発足式で、隊員の方々の機敏な動きを見せてもらって、感動したわ。スポーツにも通じる部分があるし、この姿って、失われつつあるよなあ」 現在は女子の監督とは別に、女子野球の侍ジャパンのヘッドコーチも任されている。阪神球団ではプロスカウト部長も兼務している。多忙を極める中でも、女子チームの強化のことが頭を離れない。 「今回は12選手が退団して、9選手を加入させた。長く勝つには、入れ替えが必要なんや。女子はメソってするケースもあって難しいけれど、ドンドン強くなっているで」 そんな木戸監督が、指導していく上で後押しになる事実を発見していた。旭警察署が三谷千秋署長。旭消防署が鎌倉ルリ子署長。どちらも女性だったのだ。 「ビックリしたんですが、女性が頑張っておられる姿はパワーを感じますし、女子チームにも励みになります」