平畠啓史チョイス“至極の11人”|鹿島のボランチはプレー強度が高く、本当に頼もしい。MVPは微塵の迷いもなく神戸の牽引車【J1月間ベストイレブン11・12月】
ATに執念のゴール。その後の筋肉美も
ボランチは鹿島の知念慶。相手に寄せるだけではなく、ボールを奪い切ってしまう。プレー強度が高く、本当に頼もしい。攻撃に関わるシーンも増え、11月、12月負けなしの鹿島の中でも貢献度は高かった。 ボランチのもう一人は川崎の山本悠樹。ボールを受けて運んでパスというプレーの連続性が素晴らしい。そして、パスカット時の読みが絶妙。ギリギリでボールを奪うというより、完全に読み切ってボールをカットするので、その後の攻撃にスムーズに移行できる。攻守両面で存在感を発揮していた。 中盤の右には神戸の武藤嘉紀。柏戦で口を切りながらアディショナルタイムに執念のゴール。その後の筋肉美。闘う姿勢を90分間、そして1シーズン貫き通せる選手。圧倒的な存在感は、シーズンが進むにつれてさらに増していった。 左には、通常右サイドだが鳥栖の中原輝。名古屋戦の2ゴールも見事だったが、最終節・磐田戦の2アシストも素晴らしすぎた。サイドでのプレーの印象が強いが、インサイドに入っての絶妙スルーパスは圧巻。技術力の高さを証明した。 前線の1人目は横浜のアンデルソン・ロペス。3試合連続ゴール、ハットトリックもあり4試合で5ゴール。トータルでも24ゴールを奪い見事に得点王に輝いた。強さと繊細さを兼ね備えるアンデルソン・ロペス。今シーズンも存在感絶大だった。 2人目は川崎の山田新。東京V戦のハットトリックを含む、4試合で4ゴール。相手にドリブルで仕掛けて並走するような状態になった時に、身体をねじ込んでいくような強さ、使い方が個人的には大好きだ。フォワードに必要な要素をたくさん持っている山田。今後の活躍も楽しみにしたい。 3人目はG大阪の坂本一彩。3試合で3ゴール。宇佐美貴史が負傷し苦しくなりそうなシーズン終盤のG大阪だったが、坂本が前線で存在感を発揮し、10月23日の名古屋戦を含めれば4試合で5ゴール。 シュートのタイミングを見逃さず、しっかりとネットを揺らした。守備での貢献も大きく、苦しい時には少し下がって顔を出すなど、ゴールだけでなく仕事量も非常に多い。トータル10ゴールの坂本。これからの飛躍が楽しみなフォワードだ。 そしてMVPは神戸の武藤。労を惜しまず闘い続け、神戸を牽引し優勝に導いた。微塵の迷いもなく武藤をMVPにします。 取材・文●平畠啓史
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