「コープタッチ」で企業の課題解決についてグループで議論する参加者たち＝9月15日、大阪市浪速区の産経新聞大阪本社

U－18（18歳以下）世代の発想を、企業の課題解決につなげようというプログラム「Corp　Touch（コープタッチ）」が15日、産経新聞大阪本社（大阪市浪速区）で開かれた。中、高校生約30人が参加し、提示された「課題」に対して、既成概念に縛られない斬新なアイデアや意見を上げ、企業担当者と白熱した議論を展開した。 イベントを主催したのは、教育事業運営会社「Unpacked」（東京都港区）と産経新聞社で、関西で開催するのは3回目。若者たちの柔軟な意見を取り入れたい企業と、既存の学校教育だけでは得られない実社会で通用するスキルや、大学入試でも重要視されるようになった「課題解決能力」などを身につけたい若い世代を結びつけるイベントとして、令和4年5月から実施している。 今回は、「アクティブ感動引越しセンター」（東京都府中市）▽カーコーティング業を営む「アペックス」（栃木県宇都宮市）▽「長坂養蜂場」（静岡県浜松市）▽ガーデニングやリフォームなどを展開する「ベストホーム」（岡山市）▽デイサービスや訪問看護ステーションを営む「リハプライム」（さいたま市）－の5社が参加した。 「U―18が考えるかっこいい会社とは？また、中高生が描くその会社の未来は？」という課題に対して、生徒らは5人程度のグループに分かれ、参加企業の担当者とディスカッションを繰り広げた。 長坂養蜂場のグループでは、企業側がはちみつ販売のみならず、地域貢献も企業理念として掲げていることなどを説明。生徒側は「企業として『ぬくもり』という言葉を重視されている。その思いを生かした地域や社会課題の解決を目指していければ」などの意見が出た。 また、アペックスのグループでは、生徒側から「車をきれいにするということだけではなく、車自体の良さも提案する事業展開をするべきでは」との意見が出た。企業側は「家族と過ごす空間としての車の価値など、車が持つ、さまざまな魅力を伝えていきたい」と応えた。 最終的には、グループごとの提案を新聞の号外スタイルにまとめたうえで、プレゼンテーションを行った。