シンディ・ローパーが草間彌生とコラボ! 「アートと音楽を融合させたいといつも思っていた」
10月18日から始まったシンディ・ローパーのフェアウェル・ツアー、「Girls Just Wanna Have Fun Farewell Tour」の演出として、草間彌生の作品や本人の姿が会場の大型ディスプレイに映し出された。 SNS上に投稿された画像や動画には、白い彫刻と壁に、草間を象徴する赤い水玉模様が描かれたグラフィックが写っている。ローパーや他の演者も、ツアーのタイトルにもなっている「Girls Just Wanna Have Fun」が演奏される際には、ルイ・ヴィトンと草間が2012年に発表したコレクションの中心にもなった、赤い水玉模様の白い衣装をそろって着用した。 今回のツアーでは、草間のほかにもソニア・ドローネーやダニエル・ワーゼル、レザ・ドルタバディ、レフィク・アナドル、ファッションデザイナーのクリスチャン・シリアーノをはじめとするアーティストとのコラボレーションも予定されている。広報担当者によれば、「ツアーの各夜、シンディはコラボしたアーティストの作品に包まれながらパフォーマンスを行います。ファンの皆さんと一緒にシンディのファイナルツアーを祝う、唯一無二の体験となるでしょう」とのこと。 ローパーはオレゴニアン紙に対して、「ツアーを美しく彩りたいと思っています。私は学生時代に美術を専攻していたので、アートと音楽を組み合わせたいといつも考えていました」と語っている。 「The Girls Just Wanna Have Fun Farewell Tour」は、完売したニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演を含む北米の22都市を回り、2025年からはヨーロッパ各国をツアーするほか、4月19日には大阪のAsueアリーナ大阪、4月22日には東京の日本武道館でも開催される予定だ。 草間については、10月上旬に「EVERYDAY I PRAY FOR LOVE」と題された個展がロンドンのヴィクトリア・ミロでスタートしている。本展では、彼女の最新作である《インフィニティ・ミラー・ルーム》が展示されたほか、草間作品を象徴する水玉模様をあしらった彫刻作品もいくつか見ることができる。
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