大阪市・松井市長が定例会見10月15日(全文4完)IR施設の協議は進めている
水害対策は不十分ではないか
横田:あと都構想の関連で、関西大学の河田惠昭教授が、要は南海地震の津波対策を優先するべきであって、都構想にかまけてる場合じゃないみたいな趣旨のことをおっしゃっててですね。で、このことを官房長官時代の菅さんに言ったところ、来ないでしょという楽観的な答えをなさったというふうにあぜんとした話を、都構想告示日の集会でもおっしゃってたんですが、松井市長、代表が菅さんとお会いになったときに菅さんはこういうことをおっしゃってたのか、意見交換の内容を知りたいということと。 きのうも吉村知事に聞いたんですが、防潮堤の整備が7年目に入って着々と準備が進んでいると、水害対策に対して。だけれども、河田教授は南海地震の津波で、もう大阪都構想4区のうちの3区は水没すると。で、地下街への浸水対策も二重行政を解消していない名古屋よりも遅れてるというふうに指摘なさってるんですが、この点は水害防災対策、津波対策、不十分だとお考えになってないんでしょうか。 松井:だから、今まで不十分だったということですよ。大阪市単独でやってきて。で、今その言ってる河田さん、本当にあの人の言っているのが僕はもう意味分からんのよね。南海トラフの地震で、2010年当時、お亡くなりになる人が14万人、13万人、試算されてるのが。で、今、その防潮堤を基礎強化やって、地盤改良したら2万人です。12万人、命を落とす人を抑えた、あの人、それも何も言わないし。で、今、3区が水没する言うけど、それは今の大阪市でも一緒じゃないですか。制度が変わったから3区が水没するわけじゃないんで。何を言っているのかも分からない。
都構想より水害対策を優先しない理由は
横田:いや、だから3区を強調されたのは、4区の中で格差が生じると。今は財政的にフラットであっても、災害が来たら3区が被害を受けて、これは不公平になるんじゃないかと、格差が生じるんじゃないかという趣旨でおっしゃってたんですが。あと、地下街への浸水対策も名古屋に比べて遅れてると。都構想よりもそっちのほうを優先するべきだというふうにおっしゃってるんですが、同じお金を掛けるのであればそれを優先しない理由をお伺いしたいんですが。 松井:理由って、その地下街の対策は大阪市としても、これ、計画に基づいてやってきております。そのハード整備というのは、やっぱり優先順位があります。まずは河田さんがまったく興味を示さない、要は防潮堤の基礎強化。これ、地盤改良です。今言うように、これで約12万人命が助かったわけです。大阪府と大阪市が一体にならなかったら、今でもそのままですよ。そのまま。経済以外も27兆円が12兆円ぐらいまで抑え込んでいます。これはハード対策をやったからです。これは府市一体だからできた。そのことをなんにも知らないんだよね。 今の3区が水没、じゃあそのときに各区で大きな格差にならないために財政調整をやっております。そのときに今度は大阪府が一元化で各特別区長の被害状況に応じた形で、大阪府対策本部と各区の対策本部で、住民の近いところで被災者をケアする。今よりよっぽどいいじゃないですか。 横田:それでバランスが取れるから問題ないと。 松井:まったく問題ないです。じゃあ東京の場合、どうするんですかね。東京大震災来たら。各区で格差生じるやんかと。あの区はやめとけって言うんですかね、東京の特別区。 横田:いや、東京は津波は来ないというふうに、大阪が深刻だというふうに河田先生はおっしゃってたんですが。 松井:学者の皆さん、今から20年ほど前に首都機能移転といったときに、一番津波の来ない、これから長期間心配のないのは福島県だと言ってたんですよ、学者の皆さん。実際2011年、あんな状況です。無責任な学者、もう黙っといてもらいたいね。河田さん、文句あんのやったらここ来てもらいたい。呼んできてよ、横田さん。 横田:はい。じゃあ意見交換する場があればぜひやりたいと。 松井:呼んできて、ここ。 横田:分かりました。 松井:どういうことで災害対応力が落ちるというのか、よく分からない。