僕の生き方、耐えられない人も多いと思いますよ──コツコツ投資を15年、厚切りジェイソンの“ぜいたく”な暮らし
「車がなくても、ちょっと歩くだけで、必要なものやサービスが手に入る。いろんな病院も近いし。アメリカじゃありえないことだよね。今日も、ここ(インタビュー会場の港区)まで歩いてきました。45分くらいだったかな。大した距離じゃないですよ。仕事場には徒歩で向かいます。どうしても遠かったら、しょうがなく電車。自分のお金でタクシーに乗ることは、まずないです。僕は基本的に一人が好きですから、散歩をしながら考えごとをするのも楽しい」 いい車、豪邸、ブランド品。多くの資産を持っていながら、そのどれにも興味がないという。食事も、基本的に自宅で。外食はめったにない。 「妻は料理が上手で、外食よりおいしいご飯がいっぱい食べられる。高価なワイン? 飲まないね。ベストプライスウイスキーを、4リットル単位で箱買いして、ソーダ割りして飲んでます。旅行も、面倒じゃない? コロナの前は、帰省が旅行がわり。たまにディズニーランドへ行ったり、日帰りで子どもたちとどこかへ行ったすることはあるけどね」
芸人友達、一人もいないです
「日々、周りを見ていると、やりたくもない仕事を夜遅くまでやって、好きでもない相手と飲み会して、『わあ、すごいじゃん』と言わせるために、欲しくもないブランド物を買っている人が多いように思う。無理している感じが、痛々しく見えるというかね。好きなことだけ、やればいいじゃない?」 ならば、ジェイソンにとっての「ぜいたく」とは? 「“ぜいたく”自体の考え方なんですけどね。例えば、3割引きのスイカを冷やして、家族と缶ビールを飲みながら食べることとか、それは結構ぜいたくですよ、お金は全然かからないですけど。物欲は若いときからなかった。ずっと言っているのは、もう欲しいものはすでに全部持っているから、新しく何かこれがないと幸せになれないとか、そういう発想じゃないんですよ」 「お金がなければ生活に満足ができない、そう思っている人は、人と比較してるところが大きいんじゃないかな。僕は、人と比較しない。自分が満足していたら、そんな必要ないから。誰かが持っているものを、自分も持てば満足だ、それは悪循環。結局、満足してないんですよね。次のものを探して。自分の内側から満足できない人は、本当の幸せを生み出すことはできない。そこから、どうやって抜け出せるのかを考えないといけないですよね」