仕事と介護の両立を支援 UDF(ユニバーサルデザインフード)の情報提供強化へ キユーピー
仕事をしながら家族の介護を行うビジネスケアラーのUDF(ユニバーサルデザインフード)認知率、購入率はいずれも一般生活者に比較して高いことが、キユーピーが7月11日の「UDFの日」に合わせて結果を報告した「介護にまつわる意識調査」で分かった。 一方、同社は仕事と介護の両立が難しい一因として「少ない介護の情報量」を挙げたうえで「情報提供を続けていきたい」としている。 調査結果によると、やわらか食の認知率は一般生活者全体15.5%、ケアラー全体41.6%、ビジネスケアラー42.9%、とろみ調整の認知率は一般生活者全体6.6%、ケアラー全体25.0%、ビジネスケアラー26.3%だった。 また、やわらか食の一年以内の購入率は一般生活者全体2.2%、ケアラー全体18.6%、ビジネスケアラー21.8%、とろみ調整の一年以内の購入率は一般生活者全体0.9%、ケアラー全体10.5%、ビジネスケアラー12.5%だった。 キユーピーは7月10日に都内で開催した「やわらかく、食べやすい食事 試食会」で調査結果を報告。ビジネスケアラーの認知率、購入率が高いことについて「市販のものをうまく使っていただいている、情報を取っていただいていることを感じたデータ」「頼れるものには頼る。そんな状態がうまく回っていけばいいと思う」(家庭用本部調理食品部育児・介護チーム)とした。 一方、介護の情報量が少ない状況について「必要にならなければ情報に直面することが難しい。それが今の日本」「もっと情報を広く知らしめることにより、介護という状況に直面しても、もっと自由にうまく情報を活用できる社会になっていければいいと思っている」(同)と強調した。 試食会では同社の「やさしい献立」シリーズについて紹介したうえで、同シリーズを使って作った「夏のやわらか献立」と「やわらか おせち」を紹介。「やわらかごはん」のほか、「煮込みハンバーグ」と生クリームを使う「煮込みハンバーグ 生クリーム添え」、「鮭と野菜のかきたま」と冷凍ブロッコリーを使う「鮭と野菜の彩りかきたま」、「やわらかおかず 大根の鶏そぼろあん」と厚揚げを使った「厚揚げのそぼろあんかけ」などの一部メニューを試食として提供した。