【阪神JF】メイデイレディ 準備万全 主戦デットーリで参戦 アメリカと同じ追い切り消化「とてもいい感じ」
「阪神JF・G1」(8日、京都) 静寂に包まれた早朝の淀に、心地よい蹄音が響いた。米国からの刺客メイデイレディは、朝日に照らされながら京都ダートへ。初めは右回りで脚慣らし。ダグから始まり4角過ぎまではキャンターで進めると、そこで方向転換して左回りにチェンジし、追い切りがスタートした。折り合いをピタリとつけ、徐々にピッチを上げていく。馬場の2分どころをリズム良く走り、十分な手応えのまま直線へ。やや頭は高かったが、素軽いフットワークで駆け抜けると、4F49秒7-38秒0-12秒6をマークした。 見守ったリー師は「いつも通りの追い切りができました。とてもいい感じで、タイムも全てアメリカでやっていた時と同じ感じです」と、異国の地でも万全の調教ができて満足げ。「先週金曜と(今週の)水曜に芝を使えるという話でしたが、金曜は輸送から2日しかたっておらず、追い切らない方がいいと判断。水曜ももし速い時計が出ると良くないと思ったので、ダートですが月曜にやりました」と、砂上での最終追い切りとなった理由も明かした。 デビューから全戦で手綱を取るのは、世界的名手のデットーリ。日本競馬もよく知る主戦からは要望があったといい、「フードをかぶせてほしいと言われました。試したら嫌がったので、耳にコットンを。あと、ネックストラップも欲しいと言われていたので取り寄せています」と、細部まで連携を取っている。「あとはフランキーに任せたいと思っています」。心強い鞍上とともに、淀の地で歴史的な1勝を刻んでみせる。