【MLB】ナショナルズから解雇のセンゼル Wソックスとメジャー契約へ 伸び悩む元トップ・プロスペクト
日本時間7月17日、米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、ナショナルズを解雇されたニック・センゼルはホワイトソックスとメジャー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。昨年11月にレッズからノンテンダーFAとなり、1年200万ドルでナショナルズと契約したセンゼルだが、2016年ドラフト全体2位指名の才能を今季も開花させることができず、日本時間7月7日にDFAとなり、同12日には解雇。FAになり、新天地を探していたが、戦力が手薄なホワイトソックスがメジャー契約で手を差し伸べた形となった。 現在29歳のセンゼルは「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで2017年シーズン開幕前に全体26位、2018年シーズン開幕前に同7位、2019年シーズン開幕前に同6位にランクインするなど、将来を嘱望された選手だった。2019年5月にメジャーデビューすると、この年は104試合に出場して打率.256、12本塁打、42打点、14盗塁、OPS.742をマーク。しかし、現時点ではこれがキャリアハイの成績となっており、昨季は自己最多の13本塁打を放ったものの、打率.236、OPS.696と物足りない成績に終わり、シーズン終了後にノンテンダーFAとなった。 今季はナショナルズで三塁のレギュラー格として起用されたが、64試合に出場して打率.209、7本塁打、18打点、1盗塁、OPS.662と平凡な成績。ナショナルズは低迷するセンゼルを使い続けるのではなく、今季デビューしたトレイ・リプスコムに出場機会を与えることを選択し、センゼルのDFAを決断した。ホワイトソックスは本来の正三塁手であるヨアン・モンカダが7月末までには戦列復帰できる予定であり、センゼルはそれまでのあいだ、三塁の穴を埋めつつ、モンカダの復帰後にはユーティリティの役割を担うことになるだろう。 ホワイトソックスはトレード・デッドラインで売り手に回り、正遊撃手ポール・デヨング、ベテラン外野手トミー・ファムなど、多くの主力選手を放出することが予想されている。センゼルとのメジャー契約は、主力の放出に備え、野手層に厚みを加える狙いもあるのかもしれない。