憧れの「パリコレ」へ 理容師歴70年の母(90)を見習い挑戦 キャリア40年のヘアスタイリスト「長野でも夢をつかめる」
特集は世界最高峰のファッションショーに参加する信州人です。長野市でヘアサロンを経営する男性が、9月、「パリコレ」にヘアスタイリストとして参加します。意気込みと練習の様子を取材しました。 【動画で見る】憧れの「パリコレ」へ 理容師歴70年の母(90)を見習い挑戦 キャリア40年のヘアスタイリスト「長野でも夢をつかめる」
■パリコレへ「ワクワク、ドキドキ」
長野市稲里のヘアサロン「APRIRE(アプリーレ)」。代表は理容師・美容師歴合わせて約40年の三水芳信さんです。 9月、三水さんは「憧れの地」へ向かいます。
客: 「いよいよ、いつから行くんですか?」 アプリーレ・三水芳信さん: 「20日から行くんですよ」 客: 「どうなんですかね、オリンピック終わって」 三水芳信さん: 「すごい盛り上がってると思います」 三水さんは9月23日に開幕するファッションの祭典「パリ・コレクション」にヘアスタイリストとして参加します。県内では2人目ということです。 三水芳信さん: 「ワクワク、ドキドキ、早く行きたい、それしかないですね。誰もが登れる山じゃない、最高の舞台だと思います」
■理容師としてスタート
三水さんは長野県小川村出身。両親は理容店を営んでいました。 アプリーレ・三水芳信さん: 「おやじ、おふくろがお客さんと他愛もないことでいろいろ話しながら、いい雰囲気の中で髪の毛が仕上がって、最後、必ず笑顔で帰ってくれるのを見た時に『あー、いい仕事してるんだな』『僕もやりたいな』と、床屋さんをやろうと」
高校卒業後、理美容の専門学校で学び松本で理容師として働き出した三水さん。 23歳のころ、セミナーで見た「ある映像」に衝撃を受けます。
アプリーレ・三水芳信さん: 「(髪を)一つにグーっとまとめて、ピタッとしてあって、ゴムで止めてあったけど、(ヘアスタイリストが)出てきてハサミでスパンと切った。ストンと落ちた時にレイヤースタイルになってササっていじったら、めっちゃ格好良くて。自分にないものを持ってて、すごいなと思ったのがきっかけ」 三水さんが見たのは「パリコレ」で活躍するヘアスタイリストの映像でした。