「人が足りない…」現場から悲鳴も…小中学校の教員の欠員55人で「過去最多」に、雇用形態不安定で代わり務める講師の登録数減少が背景に、阿部知事「処遇改善検討」の考え示す
長野県内の小中学校の教員の欠員が、過去最多の55人に上っていることが、県教育委員会への取材で分かりました。 【写真を見る】「人が足りない…」現場から悲鳴も…小中学校の教員の欠員55人で「過去最多」に、雇用形態不安定で代わり務める講師の登録数減少が背景に、阿部知事「処遇改善検討」の考え示す 県教委によりますと、県内の公立の小中学校の教員の欠員は10月時点で55人となっていて、2023年より9人多く、2022年のおよそ4倍に上っています。 統計を取り始めた2021年以降、増加していて、過去最多です。 背景にあるのが、病気療養や産休育休などで年度途中に生じる欠員に対し、臨時に任用する講師が足りない現状です。 正規教員とは待遇が異なる講師は、雇用形態も不安定で、登録数は年々減少。 休職者が補充できない場合、専科の教員や教頭が学級担任に入るなど、しわ寄せは現場に来ているといいます。 県教職員組合 相場瑞樹 執行委員長: 「人が足りません、仕事が減りません、帰れません」 県教職員組合は10月、会見を開き、県内の小中学校の教員の勤務実態について、1か月あたりの超過勤務は、平均で77時間18分に上ると訴えました。 県教組では、県に対し、正規の教員の増員や、速やかな欠員補充を求めています。 28日の会見で阿部知事は…。 阿部知事: 「構造的な課題、問題になってきていると受け止めています」 「処遇が他の職種に比べて悪かったり、雇用が安定しない職場は、どんどん選ばれなくなるのは当然だと思いますので、どういう形で任用するか、どういう処遇にするか含めて教育委員会と一緒に考えたい」 さまざまな分野で人手不足が進む中、子どもの教育を担う人材をどう確保するのか。 待ったなしの課題に直面しています。
信越放送
【関連記事】
- 「こんな国に産んでごめんね…」「こんな腐った世の中を見せずにすんで良かった…」ともに我が子を事故で亡くした母親が残した言葉…親が調べて検察を動かし中3死亡事故は最高裁の判断へ、変わらない交通事故初動捜査の問題点
- 「極刑にしてほしい…」涙で声を震わせ妻の母親が証言「娘の苦しさを味わわせたい…」【現職県議の妻殺害事件】「本当に辛かった…なんでこんなことに、頭が真っ白に」娘を失った母が怒りの訴え
- 「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由
- 県幹部など招き「マツタケ狩り」過去には国会議員も参加…「ビニール袋に入れて持って帰ってもらった時も…」規格外品はお土産に、30年来にわたって村有林で…今後の実施は見送り
- 「結婚するつもりだよ、幸せにする自信がある…」SNSやり取り公開「結婚を迫られた…」元交際相手が証言「話を聞いてくれないとストーカーになりそうだ…」と一方的に…【現職県議の妻殺害事件】