エヌビディアの決算発表を控え、AIトークンが市場をリード──ビットコインは6万4000ドルを割る
ビットコイン(BTC)は、ジャクソンホール講演での好意的なコメントを受けて8月23日に5%上昇した後、26日のアジア取引時間には6万4000ドル台を割り込んだ。 アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長は23日に、金融緩和サイクルは来月から始まると述べた。 主要トークンは24日まで急騰したが、過去24時間ではわずかな損失を記録した。イーサリアム(ETH)は2700ドル強で取引され、ソラナ(SOL)とエックス・アール・ピー(XRP)はそれぞれ158ドルと58セントで取引されていた。一方、トロン(TRX)は、現在進行中のミームコインの熱狂がトークンへの需要を増やし続けているため、3%急騰した。 時価総額が大きいトークンによる広範な暗号資産市場の動きを示すCoinDesk20指数(CD20)は0.44%下落した。 トレーダーは、現在の上昇が今後数カ月続くと予想していると述べている。 「インフレは今や多かれ少なかれ制御されているため、市場の焦点は労働市場と、FRBがアメリカ経済のソフトランディングに成功するかどうかに移るだろう」と、Metalphaのシニアアナリスト、ルーシー・フー(Lucy Hu)氏は26日、テレグラムのメッセージでCoinDeskに語った。「経済が安定する一方で利下げが行われ、トランプ氏が当選すれば暗号資産に優しい政策が実施される可能性があるため、今後数カ月は市場心理が改善し続けると予想している」。
エヌビディアの決算を前にAIトークンが急騰
アジアのトレーダーが人工スーパーインテリジェンス・アライアンス(Artificial Superintelligence Alliance)のトークンであるFETやビットテンソルのTAOに資金を投入したため、人工知能(AI)トークンが26日の市場をリードした。AIトークンへの動きは、28日に予定されているエヌビディア(Nvidia)の決算報告を期待してのものだ。 FETはアジア時間午後に8.8%上昇しており、TAOは4.7%上昇している。 エヌビディアは歴史的に、成長するAIトークンの先駆けであり、トークンはその決算を期待して上昇している。 ファクトセット(Factset)が調査したアナリストは、今四半期の1株当たり利益が前年比141%増の65セント、売上高が113%増の287億2000万ドルに達すると予想し、超大型イベントになると予想している。 これはエヌビディアにとって5四半期連続の3桁成長で、FRBが9月に利下げを実施する可能性が高いことから、ハイテク分野は年内いっぱいは好調に推移すると予想されている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:AI Tokens Lead Crypto Market Ahead of Nvidia Earnings, Bitcoin Under $64K
CoinDesk Japan 編集部