アメリカの話し方教室では「あいづち」を重視する 現地の学生が通うスクールの授業内容とは?
そろそろ違和感を覚え始めますよね。これは話を盛り上げようと無理な同調をしてしまった例です。この後何を話しても「さすが! 私もそう思った!」「その通り! 名作ですよね!」など同調され続けると、不審に思ったりがっかりしたりしてしまうかもしれません。 「まさに!」「確かに!」「本当に!」「その通り!」「さすが!」など「同調あいづち」+「強調あいづち」になると話し手は自信を高め気持ちよくなることもあるので好かれるあいづちの一つではありますが、こちらも本心ではなく調子を合わせているだけであればリスクが大きいので気をつけましょう。
■共存意識、共感スキル、共聴スキル 共感あいづちはマインドを汲み取る意欲が大切なので、多様性を受け入れる気持ちで使うようにしましょう。そのためには共存意識と共感スキル、共聴スキルを身に付ける必要があります。 共存意識とは、自分と相手の関係を尊重してお互いに調和して生きようとする意識です。多様な価値観を受け入れて対立や紛争を避けようとするスキルです。共感スキルとは、相手の感情や考えに寄り添い理解しようとするスキルです。信頼関係の構築に役立ちます。
そして共聴スキルとは、相手の話も一生懸命に聞くので自分の話も聞いてくださいね、という積極的傾聴のスキルです。共感あいづちは真剣に相手の意見や考え、感情に寄り添いながら話を聞くことで相手に安心感を与え、コミュニケーションの質を高めるために重要な役割を果たします。 ■③「要約あいづち」のパターン 「要約あいづち」とは、相手の話を要約して返すことで、相手の話の要点を理解したことを示すあいづちです。「つまり〇〇ということですね?」とか「すなわち〇〇という理解で正しいですか?」などとあいづちを打ちます。
反復あいづちにも似ていますが、相手の話を単純に反復するのではなく、自分なりの解釈をしてみせるところがより高度になります。たとえば「今度どんな本を出版するんですか?」という質問に、「最近グローバル化が進んでコミュニケーションスキルが注目されて、リスペクトトレーニングやスピーチ・プレゼンテーションを含めた話し方の技術を習いたい人が増えたので、あっ私、コミュニケーションコーチとして教えてるんですけど、生徒さんに『人に好かれたいんですがどうすればいいんですか?』とよく聞かれるんですね。