360度カメラがビジネスを変える!4万円台から購入 オンライン会議、建設現場、結婚式などで起きている変革
近ごろ、飲食店や不動産会社のWebサイトなどで、室内を360度閲覧できる画像を目にするようになった。この画像を撮影するのに使用されているのが、360度カメラだ。全方位を一度に捉えることができるこの革新的なカメラは、当初は趣味の撮影やVRコンテンツ制作などに利用されることが多かった。 【写真】定点カメラが捉えた「天井から白い手」 しかしその利便性と可能性に注目が集まり、ビジネスシーンにおける活用も急速に広まりつつある。そこで、ビジネスパーソンにとって身近な課題やニーズと関連付けながら、360度カメラの活用事例について見ていこう。 360度カメラは搭載された複数のレンズで、周囲の全方位の景色を撮影し、内部でつなぎ合わせて360度の球体画像に仕上げる。撮影された画像は、一度に全方位の景色を見ることができるため、これまでになかった体験をユーザーに提供可能だ。 オンライン会議が当たり前になった現代において、360度カメラはより臨場感あふれるコミュニケーションを実現する有効なアイテムといえる。従来のカメラでは、一方向からの映像しか共有できず、会議に参加する全員を映し出すことが困難だった。しかし360度カメラを使えば、カメラを中心に全方位の映像を映し出すことができる。 これによって通常のWebカメラでは表現できないような、会議参加者全体をひとつのカメラで映した画像を打ち合わせ相手に届けられ、自宅からひとりでオンライン会議に参加したとしても、まるで同じ会議室にいるような感覚を得られるのだ。 建設現場や工場など、現場作業の進捗管理や安全確認に活用するのもいいだろう。これまでは現場担当者が写真を撮影したり、報告書を作成したりする必要があった。 しかし360度カメラを現場に設置し、オンライン接続すれば、管理者はオフィスから離れることなく現場の様子を360度視点で確認できるようになる。現場で撮影された写真や報告書の提出を待たずして、リアルタイムで現場を確認し、迅速な指示命令を出すことが可能だ。 お客様向けに360度カメラを活用したサービスを提供し、顧客満足度を向上させた事例もある。それが幸せな新郎新婦の門出を祝う結婚式で、360度カメラを用いた映像を残すサービスだ。 これまでは写真や動画を撮影し、後日に振り返ったり、当日参加できなかった人に結婚式の雰囲気を届けていた。それを360度カメラで撮影した写真や動画に変えると、まるでその結婚式に自分が参加しているような感覚が得られる。 360度カメラ自体は4万円台から購入できる。従来のカメラでは不可能だった映像を撮影できる点を考えると決して高くはない価格ではないだろうか。今後ますます進化する360度カメラ技術が、私たちの働き方やビジネスのあり方をどのように変えていくのか、大いに期待される。 (よろず~ニュース特約ライター・夢書房)
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