サーフミュージックを築いたジャック・ジョンソン「今はパーフェクトな波に乗れているよ」
日本のオーディエンスはすごくアットホーム。僕のショーの一部になってくれる
── その最新アルバムを携えての音楽の旅が、日本を含むアジア地域でフィナーレを迎えます。 ジャック そうだね。アジアツアーの後で、4月に開催されるオーストラリアのバイロン・ベイ・フェスティバルでフィナーレを迎えるんだ。日本には何度も行ったことがあるけれど、実はアジアの他の場所には行ったことがないんだよね。 ツアーと私生活のバランスを取るのってすごく難しくて、長すぎると家族と過ごす時間がなくなってしまうから、行けてない場所が世界にたくさんあって。それに、あまりに多くのショーを一度にやりすぎると、視野が狭くなって圧倒されてしまうんだ。だから、行きたいと思っていたのにツアー日程に入れられなかった場所もいくつかある。でも今回は、休みの期間も長くあったから、いろんな場所に行ってみることにした。 日本とハワイってすごく密接な繋がりがあるし、お互いの文化が重なり合っていると思う。初めて日本に来た時、まるでホームにいるような感覚になったし、伝統も素晴らしくて、日本で友達になった人たちとはあっと言う間に親友になれた。 ── 日本のオーディエンスの印象は? ジャック 演奏していてすごく近さを感じる。僕が慣れ親しんできたものと深く結びついているからね。文化的な繋がりがあるから音楽もなじみやすく、そのおかげで演奏がしやすいと感じるのかもしれない。 僕が日本で一番気に入っているのは、心地よさとやりやすさ。オーディエンスはすごくアットホームで、ショーの一部になるために参加してくれている。一緒に歌ってほしいと思えば歌ってくれるし、静かな曲を演奏すれば、敬意を払って歌詞に耳を傾けてくれるし、それは本当にありがたい。 日本以外では、その2つのどちらかを選ばなければいけない場所もあるからね。人々に曲を聴くことに集中してもらうことは容易ではないし、パーティーみたいに楽しく過ごしたいだけで、静かな曲を聴きたがらない人もいるから。 日本では、僕らバンドのエネルギーに喜んでついてくれる人が多いんだ。静かな瞬間も、盛り上がる瞬間も一緒になってそれを経験できる。日本で演奏する時は、観客の皆んなと繋がっていると実感することができるんだよね。