「悪質運転で突然命を断ち切られた全ての人を忘れないで」娘の命を奪われた父 警察官に危険運転の取り締まりの強化を訴える
今年、富山県では、約1800件の交通事故が発生しました。22人が死亡し2059人がケガをしました。無くならない交通事故。4年前に交通事故で一人娘を亡くした男性が、警察官に「悪質運転で突然に命を断ち切られた全ての人たちを忘れないでいただきたい」と危険運転の取り締まりの強化を訴えました。 【写真を見る】「悪質運転で突然命を断ち切られた全ての人を忘れないで」娘の命を奪われた父 警察官に危険運転の取り締まりの強化を訴える 富山県警察本部で講演を行ったのは、4年前に交通事故で一人娘を亡くした東京都葛飾区の波多野暁生さんです。 波多野暁生さん:「娘の耀子を2020年3月14日に亡くしました。 事件がなければ12月で16歳になります。高校1年生です。 あの日は大変寒い日でした。私が髪を切るため、近くの理容室へ娘を連れていきました。事件はその帰りに起きました。娘を連れて行かなければと今でも悔いています…」 事故は4年前の3月14日、午後8時45分、東京都葛飾区で発生しました。波多野さんと娘の耀子さんが、青信号の横断歩道を歩いて渡っていたところ、赤信号を無視して交差点に進入してきた車にはねられました。この事故で当時小学5年生、11歳だった耀子さんが亡くなり、波多野さんも大けがを負いました。 波多野さん:「2022年3月に刑事裁判が終わりましたが、終わってからも、絶対にこのままでは済ませないと、今でも毎日考えています。それでも娘は生き返るわけではありません。 娘は交通犯罪の啓蒙のために生まれてきたわけでもありません。 しかし、娘に起きたこと、私に起きたことを絶対に無駄にできません。」 ■「なぜ娘が…」悔やみきれないあの日。 あの夜、波多野さんは、交差点で青信号に変わったのを確認して、娘の耀子さんと横断歩道をわたっていました。すると、突然、左側から赤信号を無視して猛スピードで走ってきたワゴン車が突っ込んできました。それ以降の記憶はありません。 事故から2日、意識を取り戻したのは病院のICUのベッドの上でした。そこで、娘の耀子さんが、亡くなったことを知らされました。
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