塾選びは子どもの学力に合わせて

【岡本】　塾が自分の子どもに合っているのか、見分けるポイントはありますか？ 【菊池】　塾ごとに進むスピードが違うので、そのスピードに付いていけないと感じたら変わったほうがいいと思います。基本的にどの塾も、上位に合わせて教材の難易度や進むスピードを決めています。なので、自分に合わない教材をやらされ続けたら、お子さんはしんどいと思うんです。 【岡本】　塾の中で、中～下層になっちゃったら、他の塾に移ったほうがいい？ 【菊池】　もし自分に子どもがいたら、いろいろな塾の入塾テストを受けさせて、その子の成績のレベルがわかったら、シンプルに上位に入れそうなところに行かせます。 【岡本】　なるほど、それは明確ですね。ユウシン先生はいかがですか？ 【ユウシン】　子どもに合うところ、というのがまず大前提ですよね。その上で、その子の学力によるかなと思います。学力の比較的高い子だったら、サピかグノに入れます。国語の記述オンリーの指導に耐えられそうならグノーブル。そうじゃないならサピックス。あとは、グノーブルは5年生の通塾日数が週2なので、そこも判断材料になるかもしれません。 【エロイーズ】　サピ、グノで下のほうだったら？ 【ユウシン】　それは入れません。普通くらいの学力だったら、日能研を選びます。日能研って、何ていうか、安全に中学受験できるんですよね。精神衛生を保ちながら。 【えり先生】　それ、すごく大事ですよね。 【ユウシン】　上が目指せない塾じゃまったくないんですよ。御三家など最難関校についての情報も豊富に持っているし、教材も良質です。 【菊池】　でも、あの白黒のテキストはどうなんだろう？　デザイン性が悪すぎる。僕も日能研出身で中学受験しているので、日能研の良さはわかるんですが、あのテキストは改訂したほうがいいと思います。 【ユウシン】　大手塾にマッチしなさそうな子だったら、菊池先生の伸学会のような、子どもを個々に見てくれる中規模塾に入れます。僕も実際に取材させていただいたんですが、伸学会が良いのは、ホームルームの時間もあって、勉強はどうやるべきか、みたいなことも教えてくれるんですよね。子どもの“でこぼこ”を考えて、指導してくれる。みなさん、どうしても大手を選びがちですけど、本当はそういうことをやってくれる塾が大事なんですよね。 【勉三】　確かにそうですね。これまでは大手塾偏重だったけど、今どんどん変わってきていますよね。 【ユウシン】　伸学会のような中規模塾が総体となって大手塾の一つ、と考えても良いと思うんです。それを含めて、5大塾みたいな。 【参加者のみなさん】