「日本代表の選考基準は?」記者が聞くと森保監督から逆質問…「市場価値23億円」ランク最上位FW古橋亨梧の1年ぶり招集に感じた“不思議”とは
“市場価値優先”で仮想スタメンを考えてみた
ここで〈3-4-3〉から“2つの仮想スタメン”を考えてみる。 1つはフィールドプレーヤーの市場価値トップ10。もう1つは現在負傷中の選手を外しつつ、プレー可能なポジション――例えばCBがこなせる遠藤航、「僕自身3バックでも、ウイングバックでもできる自信はある」と10月の代表合宿で語った菅原由勢など――を列記すると、以下のようになる(GKは市場価値最上位の鈴木)。 〈トップ11〉 FW:南野、古橋、久保 MF:三笘、鎌田、守田、堂安 DF:伊藤、冨安、板倉 GK:鈴木 〈負傷者を除いた11人〉 FW:南野、古橋、久保 MF:三笘、鎌田、守田、堂安 DF:板倉、遠藤、菅原 GK:鈴木
市場価値「23億円FW」の古橋が外れてきた特異性とは
一方で10月10日のサウジアラビア戦の先発布陣は以下の通り。 FW:鎌田、上田、南野 MF:三笘、守田、遠藤、堂安 DF:町田、谷口、板倉 GK:鈴木 先に提示した負傷中の選手を外した布陣と比べると、以下の選手が市場価値のランキングから異なっている。 (1)10位:古橋→17位タイ:上田 (2)1位:久保→13位タイ:町田 (3)12位:菅原→48位タイ:谷口 久保や菅原が先発から外れているのは、現チームが採用する3バックシステムとの兼ね合いもある。その一方で日本人10位、日本円にして「約23億円」の市場価値を持つ古橋が、昨年10月以来代表メンバーに選ばれずにきたのは意外と言える。 ではW杯優勝経験国で市場価値がトップのセンターフォワードは、どうなっているのか。10月のナショナルマッチウィークにおけるW杯優勝経験国と、最高額のセンターフォワードの招集有無は以下の通り。 〈招集された選手〉 ブラジル:エンドリッキ 6000万ユーロ アルゼンチン:ラウタロ・マルティネス 1億1000万ユーロ ウルグアイ:ヌニェス 6500万ユーロ スペイン:オヤルサバル 4000万ユーロ イングランド:ケイン 1億ユーロ 〈招集されなかった選手とその理由〉 イタリア:スカマッカ 3500万ユーロ→負傷のため フランス:エムバペ 1億8000万ユーロ→負傷のため ドイツ:ハバーツ 5000万ユーロ→負傷のため 未招集の3人も負傷が理由で、日本の特異性がわかる。
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