注目は大谷翔平vsジャッジだけでない「1950年代に元祖地下鉄シリーズ」「21世紀の対戦成績は?」ドジャースvsヤンキースの名門ライバル80年史
交流戦が始まり04年に初対戦、通算成績は?
今回のワールドシリーズでの顔合わせは、この1981年以来、実に43年ぶりだ。この間、ポストシーズンは複雑になり、リーグ優勝してもワールドシリーズに出場するまでに、長い道のりをたどることになった。 しかし1997年からア・ナ両リーグの交流戦である「インターリーグ」が始まる。当初は同地区同士の対戦だったが、次第に対戦相手を他地区に広げた。ドジャースとヤンキースは、2004年に初めて対戦が組まれ、2007年以降は3年おきにカードが組まれた。2023年以降、各球団は両リーグの全球団と対戦することになったので、毎年ドジャース対ヤンキース戦が組まれている。その対戦成績を見ていこう。 〈インターリーグでの両チームの対戦成績〉 2004年:ドジャース2勝 ヤンキース1勝 2010年:ドジャース1勝 ヤンキース2勝 2013年:ドジャース2勝 ヤンキース2勝 2016年:ドジャース2勝 ヤンキース1勝 2019年:ドジャース1勝 ヤンキース2勝 2023年:ドジャース1勝 ヤンキース2勝 2024年:ドジャース2勝 ヤンキース1勝 毎回、接戦になっている。通算でもドジャース、ヤンキースともに11勝とまったくの五分である。 リーグ屈指の人気チーム同士の対戦だから、ワールドシリーズでは、毎回「スター選手の顔合わせ」が大きな話題になってきた。 1950年代、ドジャースはジャッキー・ロビンソン、デューク・スナイダー、ロイ・キャンパネラ、ドン・ドライスデール、ヤンキースはジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル、ヨギ・ベラにホワイティ・フォードらの顔合わせ。1970年代にはドジャースはスティーブ・ガービー、デービー・ロープスに対しヤンキースはレジー・ジャクソン、ルー・ピネラらが活躍した。
大谷とジャッジはもちろん、ベッツにソト…投手陣は?
今シリーズは何と言ってもドジャースは大谷翔平、ヤンキースはアーロン・ジャッジという「50本塁打者」の顔合わせに胸が躍るが、もちろん彼ら2人だけではない。ドジャースにはムーキー・ベッツやテオスカー・ヘルナンデスなど、ヤンキースにもフアン・ソト、ジャンカルロ・スタントンという強打者がズラリと揃う。 ドジャースは、投手陣のやりくりに苦労をしている。山本由伸は先発で投げるだろうが、ブルペンデーも交えての戦いになろう。ヤンキースはエースのカルロス・ロドンがリーグ優勝決定シリーズで好投。ベテランのゲリット・コールも戦列にいる。 東海岸と西海岸を代表するチーム同士の、アメリカ大陸を横断しての壮大なシリーズが始まる。愉しみしかない。 〈大谷翔平とドジャース特集:つづく〉
(「酒の肴に野球の記録」広尾晃 = 文)
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