ボルボ「EX30」で、京都から東京まで500kmのロングドライブをしてみた!
EVは3時間まで無料の駐車場で気づいたこと
駐車場の支払い機の前に「電気自動車と燃料電池車は3時間まで無料」という立て看板を見ながら精算機に駐車券を差し込みました。 800円! 銀座や六本木より高い。駐めていたのはホンの10分間ぐらいだったのに……。空いていたのには理由がありました。でも、直前に見ていた看板を思い出し、EX30を駐め直して、指定の管理室に赴きました。 「デンキ~?」 おそらく一部始終を見ていたのでしょう、制服姿の係員が出てきて、3時間無料のチケットをくれました。 「環境省やからね」 環境省指定の駐車場だから、EVとFCEVは3時間まで無料になるということなのでしょう。ありがたいことです。 しかし、他に停まっている大型観光バスやタクシー、乗用車などはみんなエンジンを掛けっ放しなので、これでは環境省の計らいも消し飛んでしまいます。車内を冷やすためですが、短くできないものでしょうか。無駄なアイドリングはCO2を増やすだけでなく、京都御苑ならではの静謐な空間を壊しています。
高速走行時の静粛性はどうか?
EX30のバッテリーは94%の充電量があり、走行可能距離は430kmと表示されています。運転の仕方にもよりますが、途中で充電しなければ東京へは辿り着けません。 EX30のカーナビでは目的地を青山の「Volvo Studio Tokyo」に設定してあります。途中の充電ポイントも案内するようにも設定できますし、それらを削除して最終目的地だけを案内するシンプルな設定もできます。あらかじめ出発前に調べてあった、高出力充電器がある浜松SAか静岡SAで充電するつもりなので案内は不要です。 市内を抜け、京都南インターから名神高速道路に乗りました。クルマが多く、道路の屈曲も続くので、しばらくは運転支援機能を使わず、自分の運転で走りました。 EX30は、高速道路上でもEVならではの滑らかさで強力に加速していきます。強く加速する際にも、エンジンがないので唸る音などもありません。 ただ、無音ではありません。ボディの風切り音とタイヤが路面と擦れるノイズはゼロにはならないからです。僕が今まで経験してきた中で際立って静かだったEVはアウディ eトロンGTとBMW iXでしたが、そこまで静かではなくてもタイヤノイズは巧みに抑えられていました。