揚げ物現場の酸化・炭化低減・油はねなし・油消費抑制・減臭 クールフライヤーが外食調理現場で高評価
クールフライヤーの評価と今後の展開
外食産業はコロナ禍を脱して活況を取り戻しつつあるが、悩ましいコスト環境にもさらされている。今年春には再び小麦粉の値上げも想定されている。カナダ産菜種油の生産体制は安定化に向かっているとされるが、食用油の高止まりは避けられず、中東情勢を巡る物流の不安定化など、さまざまな側面でのコスト上昇が危惧され、その影響が引き続き懸念されている。 調理スタイルの如何に関わらず可能な限りコスト抑制を進めておくべきであろう。
3店舗共通の評価点 ・油槽内の酸化・炭化の少なさからくる油の劣化・粘化の抑制 ・仕上がり品の油きれの良さ ・水分が油槽下部に素早く沈下する仕組みによる油はねの抑制 ・油の交換頻度の抑制(交換せず減ったところで継ぎ足しのみ等もあり) ・調理場内・店舗内・調理人などへの減臭。清掃が楽 などの長所が明らかとなった。 3店舗共通の要望 ・油槽部外面の素材オプション についてであり、専門店特有の演出面を向上させるフライヤー周囲の銅板囲いや、清掃時の拭きやすさを向上させるため、外面がステンレス製であればさらに良いなど筐体の素材に関する要望が共通していた。(取材後確認したところ、ステンレス製のカバーに関してはオプションとして販売中とのこと。) 7リットルサイズと小型であることを踏まえ、小規模店舗であれば1台の導入で充分対応可能。さらに、用途を分けて運用する場合、あるいは中規模以上の店舗では複数台導入を検討する店舗が増えつつあるようだ。 18リットル標準サイズの発表 尚、今年の2月13日~16日「厨房設備機器展(HCJ2024)」(東京ビッグサイト、東京都江東区)において、かねてから要望の高かった標準サイズ(18リットル)の発表が予定されている。同機は同社初の自立型標準機となる。 同展示会では、既存の卓上小型機(7リットル)と、空調エネルギーロスを大幅削減する富士工業のダクトレス調理油煙回収ユニットを組み合わせた、循環型厨房システムも併せて展示され、脱炭素・省エネ化を推進するソリューションとして提案される予定だ。 無償レンタルも可能 尚、卓上小型機に関しては、導入を検討したいと考える場合、無償レンタルも対応可能とのこと。クールフライヤー社のHP内にはコストダウンシュミレーションもある。 (取材協力) ・クールフライヤー株式会社 ・レア天丼 銀座 三よし 東京都中央区銀座 6-3-15 ・Crisp!(くりすぷ) 東京都江東区亀戸 6-26-5 ・GOKIGEN 勝どき(ゴキゲン) 東京都中央区勝どき 4-10-8 カンナ荘