「クリスマス妊娠」が多い理由とは? 冬のほうが妊娠しやすい? ある研究論文が話題に
あなたの周りで8月末から9月初旬にかけて生まれた人は何人いるだろう? 実は1年のどの時期よりも、クリスマス頃に妊娠して夏頃に生まれる人が多いということが科学的に証明されている。それは何も、クリスマスパーティの機会が増えるからというだけの理由ではない。 【写真】44歳で妊娠中!ジゼル・ブンチェンのスタイル維持の秘訣♡ セックスをする機会が増えることが祝祭シーズンの妊娠に大きな役割を果たしているのは確かだが、Obstetrics and Gynecology journal(産科婦人科ジャーナル)は、冬のほうが妊娠しやすいという生物学的理由もあると明らかにした。 冬のほうが夏に比べて精子の質がよく、日照時間の変化によって卵子の感受性もよくなる。これらが合わさって、精子が卵子を受精させるチャンスが高まり妊娠につながるという。レポートは次のとおり。 「この研究は、生物学的プロセスや行動は季節によって差が出てくる可能性があることを示唆している。生物学的な仮説には、夏季は精子の質が悪くなること、日照時間の変化によって起こる前下垂体・卵巣機能の季節による違い、卵子や子宮内膜の感受性の質の変動などが含まれる。また、年末のホリデーイベントに関連して性行動の機会が増えることも、妊娠のピークが12月であることを行動面から説明するものといわれている。しかし正確な理由は依然として不明である」 また、クリスマス時期はアルコールもかなり入るため、避妊しないまま予期せぬセックスをしてしまうケースが増えて妊娠の可能性もより高くなる。研究論文の執筆者は「こうした発見は、一年のうちの特定期間に努力を集中させるのではなく、十代にも大人にも、一年を通して、予防目的と繁殖目的両方のヘルスケアを提供すべきであることを示している」とまとめた。 ※この記事はUK版『ハーパーズ バザー』からの翻訳をもとに、日本版『ハーパーズ バザー』が編集して掲載しています。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
From Harper's BAZAAR UK