お笑い番組で「笑いを取るために役を引き受けながら」バービーが心の奥でひっそりと考えていたこと
「お笑い芸人」という枠を超え、下着プロデュースや地方の町おこしなど活躍の幅を広げ、その主体的に働く姿がまぶしいほど楽しそうなフォーリンラブ・バービーさん。SNSやYouTubeでは、フェムテックを題材にいち早く取り上げるなど、時代の先をいく多様な考えや発信が魅力です。 そんなバービーさんが、5月9日(木)横浜みなとみらいにて開催された、世界最大級の人材サービス会社ランスタッドが開催する「ED&I 船上シンポジウム オープニングイベント」に登壇。自分らしい働き方を実現する秘訣を語りました。その気になるインタビューの模様をお届けします! ※「ED&I」とはエクイティ(公平性)、ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(包括性)の頭文字。 ※ランスタッドとは、オランダに本社を置く、ジェンダー平等を実現し様々な個性を持った人たちに平等に雇用の機会が与えられるように取り組みをしている会社です。
「テレビ番組で罰ゲームの罰役になったとき、観ている人が不快にならないか心がザワついた」
―バービーさんがジェンダーや多様性の問題に初めて直面したのは、いつ、どんなときでしたか? そうですね、芸人としてこの世界に入ってもう17、8年。色々な時代を見てきました。 まず、昔は「“女”芸人」というくくりで、「“女性”芸人」という言葉すらありませんでした。そして今だと考えられないような企画が当たり前に存在しましたね。罰ゲームの罰役になったりだとか、女性が男性のために料理を作ってもてなしてボロクソ言われるような企画とか。当時、私は芸人として“おいしい”と思ってやっていたけれど、観ている人は不快にならないだろうか、と心の中は常にザワザワ。“テレビ業界的に面白いこと”と“世間の感覚”にズレがないだろうかと、やはり葛藤がありましたね。 でも今は変わりました。ここまで配慮してくれるんだっていうくらい、芸人さんもスタッフさんも優しいです。なので、行き過ぎたリクエストがあったとしても「これやって叩かれるのは私なんで」って断れる。今は天国ですね。
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