タクシー運転手に転職した"脱サラプロゴルファー"。皮膚がん克服をきっかけに"第4の人生"をスタート!
「また新しい景色が見られている」(久古)
「来年還暦だけど、新しい世界に飛び込んで良かった。また新しい景色が見られている」と久古。 「タクシードライバーってすごい人、面白い人がいっぱいいる。腕一本で稼げるのはプロゴルファーと同じだし。お客さんと話すのも面白い。これまで知らなかった世界を、この年でまた知れている」 バイクレーサーになって、不動産業からプロゴルファー、そしてタクシードライバー。 「久古千昭の仕事、第4章に入りましたよ。わはははは」 手術の際は、家族との別れすら覚悟したが、今はすっかり明るい久古だ。病は気からとはよく言うが「確かにずっとプラス思考ではいました。それも良かったのかな」。 プロゴルファーとして、さまざまなレッスン生と関わり、雑誌でも自身の知見を言語化してわかりやすく読者に伝え続けてきた。そうやって養われてきたコミュニケーション力は、今、ドライバーとして働く際も生きている。そして、ゴルフ界とは離れたが「ゴルフが嫌いになったとかもう関わらないとかじゃ、全然ないよ(笑)。 お客さんとのゴルフトーク大歓迎だもん。トークレッスンももちろんできますよ」。久古が所属しているのは墨田区が拠点の「本所タクシー」だ。 「土、日のラウンドが事前に決まっていたら、早めに予約・指名の連絡をしてください。コースに着くまで、トークレッスンしますよ」 こういうところが、つくづく“僕たちの久古さん”なのだ。 ※週刊ゴルフダイジェスト7月30日号「脱サラプロからタクシー運転手へ~久古千昭」より
週刊ゴルフダイジェスト