「人生の後半」を楽に過ごすために手放すもの3つ、これまでの習慣を捨てることで発見できるものもある
効率性を考えれば、ストレスのないデジタル家計簿にたどり着くのは必然。ですから、頭の体操、認知症予防として、効率的で便利な電子家計簿に挑戦してみるのも悪くはありません。 しかし、もしあなたが、家計簿を続けてきたおかげで、身の程を知り、身の丈に合わせた暮らしができるようになっているのだとしたら、そろそろ家計簿じまいをしてはいかがでしょう。頭の体操ならまだしも、自分の暮らし方をチェックするために、10円、100円単位でつける家計簿の役割は終わったと考えていいのです。
家計簿をつけないとわからないような浪費は、もうしていないでしょう。家計簿をつけないと、節約できないわけでもないでしょう。家計簿をつけて、貯蓄のモチベーションを高める必要もないでしょう。 昭和の時代の八百屋さんが、店内に籠をぶらさげてお金の受け渡しをしたり、平気でおまけをくれたりしていたように、これからの人生は大雑把などんぶり勘定でおおらかに生きても、お天道さまはニッコリ笑って見守ってくれます。 ■一瞬の不注意で身を滅ぼし、悪名を広げる前に
高齢者の運転する車の事故が問題になり、自動車運転免許証の自主返納制度がスタートしたのは、平成10年(1998)でした。警視庁の統計では、制度開始から25年が過ぎた令和5年の返納者は、75歳未満が12万人、75歳以上が26万人で、合計38万人ほどです。 とても、便利な自動車ですが、重量は1トンをこえ、馬60頭以上の力があります(軽自動車はメーカーの自主規制で64馬力以内)。これをコントロールできなければ、凶器に等しいと言えるでしょう。
お釈迦さまの遺言といわれる『遺教経(ゆいきょうぎょう』には、欲についての1節があります。 「戒をたもって心おだやかな生活をするには、まず自分の眼・耳・鼻・舌・身の五感の欲を知り、その欲をコントロールしなさい。五感の欲とは、見たい、聞きたい、嗅ぎたい、食べたい、触りたいという欲です。この5つの欲は、生きるために必要ですが、杖で牛を誘導するように、轡(くつわ)で馬を御(ぎょ)すように制御していかなければなりません。杖なき牛や、轡なき馬は、意のままにふるまって害をなすことがあるからです。