ロッテ・ソト「シンプルなことをやればあとは結果がついてくる」リーグ3位の46打点、リーグ5位の得点圏打率.319
◆ 2安打・3打点の活躍 ロッテのネフタリ・ソトは5日の西武戦で、2安打3打点、“これぞ4番の仕事”という活躍で勝利に貢献した。 ソトは0-0の3回一死一塁の第2打席、「今日はかなりいい球が来ているので、少ない投げミスをしっかり叩けたよ」と西武先発・今井達也が投じた初球の140キロスライダーを捉え、左中間に破る先制の適時二塁打。 1-0の5回無死一塁の第3打席は、「とにかくいい打席にしたかった前の打席の勢いそのままいけたよ!」と、今井のストレートを右中間に運ぶ適時二塁打を放った。 さらに5-3の8回一死一、三塁の第5打席は、ヤンからきっちりとセンターへ犠牲フライを放ち、チームに貴重な追加点をもたらした。 ◆ 勝負強い打撃 今季からロッテに加入したソトはここまでチームトップ、リーグ3位の46打点をマークし、得点圏打率もリーグ5位の.319と勝負強い。特に6月は20試合に出場して、月間打率.240だったが、18打点、得点圏打率は.370を記録した。 ソトは勝負強い打撃を披露している要因について「そこは自分のプレッシャーじゃなくて、ピッチャーのプレッシャーの場面だと思っていて、できるだけ自分にプレッシャーを与えないようにしています」と説明。 ◆ セ・パの違い 昨季までプレーしていたDeNAはセントラル・リーグに所属する球団だった。セとパの違いについて「攻め方が違いますね」としながらも、パ・リーグの投手に対応するために「特に特別なことはやっていないですね」とのこと。「体の状態もいいし、バッターボックスでの感覚も良い。状態が良い時にはボールをもう少し見えるので、それだけです」と続けた。 また、パ・リーグは指名打者制を採用しており、ソトも一塁だけでなく、指名打者でも31試合に出場する。5日の西武戦も指名打者での出場だった。指名打者で出場する難しさについて、「基本的なアプローチは一緒です」と話す。「代打で出ていく場面はチームのチャンスのところでリリーフが投げているし、セ・リーグでもパ・リーグでもリリーバーの真っ直ぐは強いし、アプローチ的には一緒。いい当たりをすればチームのためになる。できるだけ良い当たりができるようにアプローチしています」。 ◆ 試合前の打撃練習 マリーンズでは数少ない長距離砲。試合前の打撃練習では、柵越えを連発しているイメージを持っているファンも多いだろうが、センターから逆方向の打球が多く、スタンドインする打球は実は少ない。 「試合を考えて練習しているので、逆方向を打つことは試合に繋がる。ホームランは出るものなので、長打とか意識するよりちゃんとした練習をしたほうがいいと思います」。こうした意識、準備が試合での好結果につながっているのだ。 「体の元気な状態をキープして、今までの練習も続けて、チームのためにどうやって打てばいいとか、こういう場面をどうすればいいとか、チームの勝利につながるような考え方、練習の仕方を続けたい。シンプルなことをやればあとは結果がついてくるので、そういう考えで」とソト。首位・ソフトバンクとのゲーム差は現時点で10とかなり開いているが、ここから巻き返すためにも、得点圏での一打がより一層求められる。 (ネフタリ・ソト選手通訳=千葉ロッテマリーンズ・ラファエル・フェルナンデス通訳) 取材・文=岩下雄太
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