群馬・富岡名物「ホルモン揚げ」とは? 中身はホルモンではなくまさかの◯◯!
●群馬・富岡エリアの名物「ホルモン揚げ」の有名店3店舗で「ホルモン揚げ」を食べ比べてきた
群馬県富岡市。日本初の本格的な機会製糸の工場「富岡製糸場」がある町として知られ、県内でも観光スポットの一つとして知られている街です。そんな富岡市ですが、このエリアには「ホルモン揚げ」なる名物グルメがあります。見た目は串カツのようですが、その中身はちくわ。1本100円前後とリーズナブルなため、料理の一品としてはもちろん、観光しながらの食べ歩き、おやつやお酒のアテにもなる万能グルメとして親しまれているそうです。 【画像】「ホルモン揚げ」の始祖として知られる『おきなわ屋』その佇まいは? こちら 今回は、この「ホルモン揚げ」のゆえんを紹介しつつ、地元で人気だという『おきなわ屋』、『岡重肉店』、『スーパー丸幸』の3店舗の「ホルモン揚げ」を食べ比べてみました。
そもそも何故「ホルモン」なのか!?
スタンダードな「ホルモン揚げ」の構造は、縦にカットしたちくわを串に刺し、小麦粉、パン粉をまぶし油で揚げ、ウスターソースに漬けたものです。いわゆる「ちくわ揚げ」とも言うべき串揚げですが、何故「ホルモン」なのかというと、「ホルモン揚げ」発祥の地として知られる南蛇井の『おきなわ屋』による命名が発端と言われています。 『おきなわ屋』は、生活雑貨から総菜まで揃う地元に根付いたスーパーですが、ここでちくわを輪切りにし揚げた惣菜を販売。その後、縁日などでも作られるようになり、より食べやすいようにと、ちくわを縦にカットし串にさした現在の形が定着したそうです。この「ちくわを切った様子」が「腸(ホルモン)」の断面と似ていることから「ホルモン揚げ」と名づけられたと言われています。 また、一言に「ホルモン揚げ」と言っても、お店ごとに味は異なり、全然違うと言われています。そこで地元で人気の3店舗それぞれで「ホルモン揚げ」を食べ比べしながら紹介します。
素朴ながらクセになる味わい! 始祖『おきなわ屋』の「ホルモン揚げ」
まずは「ホルモン揚げ」の始祖『おきなわ屋』。お店に行き、気さくな店主に「ホルモン揚げ」をオーダーすると、「ちょっと油を温めないといけないから時間がかかるよ」との返答。それでも10分も経たぬ間に揚げてくれるという親切ぶりに感激しましたが、さらに嬉しいのがその価格。なんと1本54円。地元の人たちを思い、慎ましく考案した始祖ならではの良心を感じました。