お年玉はいくらあげる? 新札の準備を忘れていませんか?【お年玉のマナー】人の品格マナー講師・末永貴美子さんインタビュー
お年玉を渡す時の注意点は?
ポチ袋を両手で持ち、心をこめて渡しましょう。お年玉は金品のやり取りになりますので、相手が子どもの場合は、親御さんや保護者の方がいる前で渡したほうがいいですね。
子どものお年玉、お返しは必要?
出かけた先で「思いがけない人からお年玉をもらった」「偶然会った知人からお年玉をもらった」ということがあると、お返しをどうしようか迷ってしまいますよね。お年賀についても、同じことが言えそうです。 本来、お年玉やお年賀は、自分の気持ちを伝えるためにあるものです。基本的には、相手にお渡しして終わり。お返しをしないとダメということはありません。相手もお返しに期待して渡しているわけではないと思います。 それでも、いただいた相手にお子さんがいる場合で、お返しをしたいと思うこともあるかもしれません。お子さんがいらっしゃるかどうか事前に分からない場合、あらかじめ予備の新札とポチ袋をバッグに忍ばせておくのはいかがでしょうか。次にいつ会えるのかわからない相手ならば、その場で渡してしまうのがいちばんです。ただ、お返しできないことに対して、過剰にナーバスになる必要はないと思いますよ。
上司のお子さんにもお年玉を渡すべき?
お年玉は、目上の人から目下の人に渡すもの。上司のお子さんにお年玉を渡すことは失礼にあたってしまいます。とはいえ、上司のお子さんがいることがわかていながら手ぶらでいくのも気まずいもの。そんな時は、「図書料」「文具料」「玩具代」といった表書きにすると問題ありません。 歳神様から1年を生き抜くエネルギーを分け与えていただく、という意味を持つお年玉ですが、金品を扱うこともあって気を使いがち。基本的なマナーを知っておけば、安心してお正月のご挨拶に出かけられそうですね。 取材・文=吉田あき