〔東京外為〕ドル、154円台前半=日米会合前の様子見で小動き(17日午後3時)
17日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日米の金融政策決定会合を控えて様子見ムードが強い中、方向感に欠ける展開になり、1ドル=154円台前半で小動きとなっている。午後3時現在は、154円12~13銭と前日(午後5時、153円49~51銭)比63銭のドル高・円安。 ドル円は早朝、154円05~20銭前後で推移。日経平均株価が高寄りし、一時は上げ幅が300円を超える大幅高となったのを受け、リスクオンのドル買い・円売りが先行した。仲値に向けては「実需の商いは少なく、需給の大きな偏りはなかった」(外為仲介業者)というが、154円30銭台まで値を上げた。 ただ、前日の海外市場での高値に近づいたことで利益確定や調整の売りが強まり、153円80銭前後まで下落。「上値の重さが意識されたほか、日経平均が一時マイナスに転じたことも下押し要因になった」(同)とみられる。その後は、上昇一服となっていた米長期金利が再び水準を切り上げたことなどを受け、154円10~20銭台に戻っている。 市場では、「日銀の追加利上げ見送りとFRBの利下げペース鈍化の観測が強まっている中、ドル円の下値は堅いが、日米の金融政策決定会合を控えて上値を追う展開にもなりづらく、方向感に欠ける相場になっている」(FX業者)との解説が聞かれた。 ユーロは正午に比べ対円、対ドルで弱含み。午後3時現在、1ユーロ=161円90~92銭(前日午後5時、161円23~24銭)、対ドルでは1.0504~0504ドル(同1.0504~0504ドル)。