〔東京外為〕ドル、154円近辺=様子見でもみ合い(17日午後5時)
17日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日米の金融政策決定会合を控え様子見ムードが強まる中、1ドル=154円前後でもみ合った。午後5時現在、154円06~08銭と前日(午後5時、153円49~51銭)比57銭のドル高・円安。 前日の米国時間は、S&Pグローバルが発表した12月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)速報値が市場予想を上回り、米長期金利が水準を切り上げたことを受け、ドル円は一時154円台半ばまで上昇。その後は伸び悩んだものの、154円台前半で堅調な地合いを維持した。 東京時間の早朝もこの流れを引き継ぎ、154円05~20銭前後で推移。日経平均株価が高寄りし、上げ幅が一時300円を超える大幅高となったことを受け、リスクオンのドル買い・円売りが先行し、仲値にかけては154円30銭台まで値を上げた。 ただ、前日の海外市場の高値に近づくと「上値の重さが意識され、利益確定や調整の売りが強まった」(外為仲介業者)といい、153円80銭前後まで下落。日経平均の軟化も下押し要因になった。その後はいったん154円10~20銭台に戻ったが、欧州勢が参入し始める夕方には再び154円を割り込むなど方向感に欠ける展開になった。 市場では「日銀の追加利上げ見送りとFRBの利下げペース鈍化の観測が強まっている中、ドル円の下値は堅いが、日米の金融政策決定会合を控えて積極的に買われる展開にもなりづらく、方向感に欠ける相場になった」(FX業者)との声が聞かれた。 ユーロは対円で上昇、対ドルで小幅安。午後5時現在、1ユーロ=161円72~75銭(前日午後5時、161円23~24銭)、対ドルでは1.0497~0498ドル(同1.0504~0504ドル)。