月面ロボット「まいど2号」試作機を7、8日に公開 東大阪から再び宇宙へ
東大阪市を拠点に宇宙関連機器・部品の開発などを行う「宇宙開発協同組合SOHLA(ソーラ)」が2025年大阪・関西万博出展に向けて開発を進めている月面跳躍移動ロボット「まいど2号」の試作機を7、8の両日、初めて一般公開する。JR大阪駅近くの複合商業施設「グランフロント大阪」(大阪市北区)で開催される万博関連イベントで展示する。 同組合は、東大阪の中小企業などの夢をのせた小型人工衛星「まいど1号」を開発。平成21年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が「まいど1号」を搭載したH-2Aロケットの打ち上げに成功した。同組合は22年以降、月面ロボットの開発に挑戦しており、将来「まいど2号」を宇宙へ打ち上げる構想も進める。 「まいど2号」はカメラなどを搭載し、月面のデータ収集などを目的にしたヒト型の宇宙ロボット。公開するのは万博で展示予定の試作機で、実際に宇宙に打ち上げる予定のロボットより「大型になる」(同組合関係者)という。ロボットには日本企業が開発した全固体電池を搭載。ピョンピョンと跳躍する形で月面を移動するのが特徴という。 ただ、月面の温度は120度~マイナス180度という過酷な環境のため、耐久性に優れた素材の開発が課題となっている。