2浪のスラッガー、〝帝京魂〟の立大・新垣が新人戦で神宮初アーチ 秋季新人トーナメント/東京六大学
東京六大学野球秋季フレッシュトーナメント(明大5-10立大、11日、神宮)立大は、一回に先制し、二回には5本の長短打と敵失などで5点を奪うなど打線が好調。九回には代打・新垣熙博外野手(2年、帝京)が豪快に左翼越え本塁打を放ち、大勝した。 「真っすぐ、高め、得意なコース。打った瞬間の手応えは、〝いったなあ〟だった。神宮でプレーしたくて、2年間勉強してきた。次は、(リーグ戦の)打撃で貢献したい」 176センチ、84キロの新垣は、帝京高時代は通算10本塁打の捕手で、東京六大学を目指したが、受験に2度失敗。高校では後輩の尾瀬雄大外野手(早大3年)が今春首位打者になるなど活躍してきた姿を見てきた。この新人戦の舞台で、遅れてきたスラッガーとしての一撃を放って勇姿を見せた。 神宮での本塁打の報を届けて恩師の帝京・前田三夫名誉監督を喜ばせた新垣が尊敬しているのは、回り道をたどって29歳でプロ入りした元楽天・草野大輔氏(47)といい、「大学が違うが尾瀬は先輩になっているけど、来年は勝負できるようにしていきたい」と意気込んだ。