GB350をもっと楽しむための情報が詰め込まれた「GB350/350Sカスタム&メンテナンス」~カスタムマフラーの取り付け方~
マフラーチェンジでカスタマイズ
マフラーはエンジンの燃焼により生まれた排気ガスを排出し、同時に消音を行なう装置だ。エンジン性能と排気音量を左右する性能部品でありつつ、バイクのスタイルを大きく左右する部品でもある。影響が大きいだけにカスタム時の製品選びが重要なのは言うまでもない。ここでは品質と性能の高さで人気を集めるカラーズインターナショナル製マフラーの詳細に迫りたい。愛車のカスタムの参考になるはずだ。 4気筒用集合マフラーを中心に展開するカラーズインターナショナルにおいて久しぶりのシングル用マフラーとなったGB用スリップオン。その開発について高橋氏に伺った。まずそのコンセプトについては「性能もありますが、車体に付けて雰囲気を損なわずかっこいい物を作る、まずそこを重視しました」とのこと。開発自体は順調に進んだそうだが、350と350Sではマフラー取り付け位置が異なるため、両車で共通化できるようにするのがポイントだったそうだ。また慣れた集合マフラーとの違いが顕著だったのがサウンド面で「シングルはパンパンという弾けるような音が気になる部分があります。音量の規制値内に収めるのは当然として、感覚としても静かめになるように作り、極力気にならないようにしています」。メガフォンスタイルとロゴが無いシンプルなデザインでノーマルスタイルにマッチするのが特徴というGB用マフラー。カスタム時の選択肢としてぜひ加えてみて欲しい。
ノーマルマフラーの取り外し
まずはノーマルマフラーのサイレンサーを取り外すことから作業を開始する。先々ノーマルマフラーに戻す可能性があるのはもちろん、取り外した部品の中にはカスタムマフラーを取り付ける際に使用するものがあるので部品は大切に保管すること。 (1)まずノーマルのサイレンサーと、エキゾーストパイプに取り付けられたヒートガードも外していく。 (2)ヒートガードを留めているボルトを5mmヘキサゴンレンチで緩めて外す。 (3)前にずらしてヒートガードを取り外す。 (4)ヒートガードは後部をボルトで、前部を前に向いた爪で留めている。このため、取り外し時には前にずらし、爪を外す必要があるのだ。 (5)サイレンサー根元にあるヒートガードを外すため、5mmヘキサゴンレンチで固定ボルトを抜き取る。 (6)こちらのヒートガードも前方に押して爪によるロックを解除してから取り外す。 (7)サイレンサー側には、固定ボルト取付部前後に2点、タンデムステップ下の1点、計3点の爪がある。 (8)サイレンサーとエキゾーストパイプを留めているバンドを、12mmレンチで緩める。 (9)ステッププレートにサイレンサーを固定しているボルトとナットを12mmレンチ2本を使い緩める。 (10)ステッププレート裏側にはフランジナットがあるので、それを最初に外す。 (11)フランジナットを外したら、ワッシャごと固定ボルトを引き抜く。 (12)車体への干渉に注意しながら後方に引いてサイレンサーを取り外す。 (13)サイレンサー部はこのようにエキゾーストパイプから抜ける。 (14)サイレンサー先端にはガスケットが取り付けられている。 (15)再使用するので、純正サイレンサーからバンドを取り外す。 (16)以上で取り外し作業は終了となる。