「お前って淫乱なのか?」いじめ加害者に交際している彼女を”生贄”として差し出した、最悪な彼氏が言い放った「最低すぎる一言」
母親が加害少年に言いたいこと
松永さんが涙を流しながら娘の性被害とその後の生活を告白してくれたのには、理由がある。 「旭川の事件もそうですが、私は娘と同世代の少年や少女による性加害事件を見聞きするたびに眩暈がします。どうか、誰もがその罪深さを知って、踏みとどまって欲しいと願わずにいられないのです。 そして私の娘をこんな風にした犯人たちには、自分たちが犯した罪の重さや残酷さに早く、絶対に気づいて欲しい。欲を言えば、そのことで一生罪悪感に苦しめば良いと思っています」 和香さんの本来の性格は、「明るくて真面目。どちらかというとおとなしい方」だという。学校から帰るとご飯を炊いていたり、洗濯物を取り込んだり、よく家事を手伝ってくれたという。「母娘で会話も弾んだし、隠しごとなどはなかったと思う。友達(親友)同士のような関係でもあった」そうだ。 毎朝「おかあさん、いつもお弁当ありがとう」、「行ってきます。お母さんもお仕事頑張ってね」と言って登校していた――。 しかし和香さんに心からの笑顔が戻る目途はたっていない。 性加害は相手の人格を破壊し、一生消えない傷を心に植え付ける。これは「魂の殺人」だと私は強く言いたい。 清水芽々さんの連載記事『いつの間にこんな写真を…リベンジポルノ被害にあった女子高生の家族が明かす、母子で泣き続けた「苦しい日々」』もあわせてどうぞ
清水 芽々(ノンフィクションライター)