Drift on the WILDSIDE -全天候型放浪記- リバー・ランズ・トゥ・ザ・ノース
旅はすべてを映し出す。川はすべてを繋げてくれる。
川は北へと流れていた。一秒も同じ場所に留まることなく、北の海へと流れていた。 エゾイワナたちはここに留まり、アメマスたちは川とともに旅に出る。しかし彼らのことなどかまうことなく、川は北へと流れていた。 そんな光景をボーッと眺めているうちに、ふと僕は「川って人生っぽいよな」と思った。 僕ら人間にもいろんなタイプがいる。イワナのように生まれた土地に留まる人間もいれば、アメマスのように大海を夢見て旅に出る人間もいる。どちらが正解ということではなく、ただそういう風に生まれつく。そして留まろうが旅に出ようがそんなことには関係なく、時間〞はただただ流れ続けるのだ。まるでこの川の流れのように……。なんだか昭和の演歌みたいだけど、そんなことを考えた。 顔をあげるとあれほど狂暴だった夏の太陽も徐々に勢いを緩め、あたりには夕方の気配が満ちていた。 オレンジ色の光を反射しながら、それでも川は北へと流れ続けていた。
天塩川ラフティング&フィッシングツアーの全装備を公開!
今回はこの連載が始まって以来、もっとも大掛かりなギアリストになった。なんと我が家の“ファミリーキャンプ用”のフルセットを持ち込んだのである! 今回の旅はまずファミリーキャンパーの集うアウトドアイベントに家族で出演し、その後は友人とラフト&フィッシングツアーに向かうという変則的なものだった。そのためキャンピングギアはファミリーキャンプ用のセットをそのままカヌーに積んで持っていった。 といっても我が家はいわゆる“ファミリーテント” や“リビングシェルター”は使わず、一日の大半をウイングタープだけですごし、就寝時は2張りの山岳テントに分散して眠るというシンプルなスタイル。これなら設営や撤収も早いし、日干しなどのメンテナンスも楽だ。 もうひとつのポイントは6歳の息子に合わせてロースタイルのキャンプを徹底していること。こうすると全体的にギアが軽量小型化でき一石二鳥だ。テーブル類も高さ37cmに統一している。 なおウエアリングに関しては今回いっしょに釣行してくれたプロガイドの野中豪君の写真を掲載するので参考にしてほしい。 ちなみに僕のレイヤリングはフライフィッシングのときだけではく、ラフティングのときもほぼ同じである。ウエアリストには「渓流用」として掲載しておいた。 CAMP GEAR。 PADDLE & FISHING。